台所便り vol.2(春分) | Pico Farm

台所便り vol.2(春分)

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Pico Farm「台所便り」は毎月二十四節気の変わり目
前後に配信します!
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3月21日の春分の日に私達家族は京都の大原から少し
奥まった場所にある「静原」という場所で地球暦という
暦のお話を聞きながら過ごしておりました。


春分の日は1年の「日の出」とも言える日で何か事をはじめる
のに適した日なのだそうです。
確かに日に日に花の種類が増えていく道ばたを見ていても
この春の息吹にのっていきたい気持ちになるのを思うと
自然の中に見える変化を生活の中に取り入れていくことのみ
ならず自分の行動の指標にすることも出来るかもしれない
と感じます。

$Pico Farm
↑母屋の前の梅の老木も花を咲かせはじめました!


さて、3月11日に起きた東北関東大震災から10日が過ぎ
この震災がどれだけのものを人々から奪っていったかという
ことを目の当たりにし、この関西で毎日今までと同じように
生活出来るこの「あたりまえ」の有り難さを実感しています。
犠牲者の方々のご冥福をお祈りし、そして被災者の方々が
希望の光をみつける事を日々祈らずにはいられません。


そしてこの大地震が起きてからというもの自分の価値観や
生き方や世の中の変化について考えを巡らせています。
なぜこの震災が今この時代に日本で起こったかということに
ついても・・・


震災の後海外にすむ友達からも私達や日本を心配する
連絡をもらいました。その中でもスリランカに住む瞑想
の先生から彼の瞑想中に見えたことについて夫宛に
メールが届きました。とても大切な事が書かれていたので
ここにシェアしたいと思います。

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The Buddha comes into my mind..HE said that all materials
things can go away from ones hold in a flash and this
includes life..

But all what you have given in life cannot be take away
from you.

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ブッダが心に浮かび言いった、

『物質的なモノは流されてそしてなくなってしまった。
人生も含めて。
だが、人生で与えられたこと(経験)はだれもあなたから
奪い去る事はできない。』と・・・

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「人生も含めて」というのが意味深い。
人生すなわちbody(体)と考えたら人生すらも物質的なのか。
しかしその人生で経験した事、すなわちそれがspirit(魂)に刻まれる
のならその体験はたとえbodyがなくなっても生き続けるということ、
そう彼のメッセージを受け取りました。


中国でも、

「その人が経験したことと食べたものは誰も奪う事ができない」

というというのを聞いた事があります。



食べものは自分をコントロールできる数少ないもののひとつ。
どんなものを食べようとも、自分が今どういう状態でその食べ物
を食べているか、それを知っていれば自分の体の不調にも食べ物
で応えていけるようになると思います。
なかなかこれが簡単なようで難しいのですが・・・
私も現在進行中であります。


震災のあとの心の余震はまだまだ当分続くでしょうが
このことから学びその気付きを伝えていく事を日本人
である我々は発信していく使命があるのかもしれません。


合掌