ルイスがやって来た(3) | Pico Farm

ルイスがやって来た(3)

スペイン人が大航海時代なぜあんなに沢山の
国に渡りそこに根を下ろすことができたのか。


いまでも多くの国でスペイン語が話されているのを
聞く度にスペイン人がそのことについてどう考えて
いるのか聞いてみたいと思っていました。



ルイスはこんな説明をしてくれました。



「スペイン人は未来に目をむけている」

過去のことにはとらわれない。
過去にどんなつみあげてきたとしても
この先は未来にしかない。

「そしてリスクをとる」

航海中命の保障は全く無かった。
しかしリスクをとることで得るものが沢山ある
ということを知っていた。



いまでもスペイン人の精神にはこの意識が
あると言っていました。



もちろんいろんな人間がいるので彼の意見は
ひとつの見方に過ぎませんが妙に納得します。




最近若者が海外に行かなくなったと聞きます。


・わざわざ海外にまで行かなくともネット
 旅した気分になれる。

・帰って来たら居場所が無い。




体験しないと得られないことがどんなに多いか・・・
知識は消えてしまっても体験から得たものは残る。


そして帰って来たらいままで居た場所には居場所が
なくなるかもしれないけれど必ず新しい場所が見つかる。




旅の体験が化学反応のように変化して自分の想像を
超えるまったく違うものに変化することもある。



未来に何が起こるのかを分からないものを楽しめたら
旅はものすごい楽しい。



旅することに躊躇する若者にそう言いたい。



$Pico Farm



ルイスは既に今年100万マイル以上飛んでいるそう。
それは今回に限った事ではなく彼の人生はいつも旅。


だから今では旅にワクワクすることがなくなってしまった
のだそう。



彼にとって飛行機は飛ぶ読書室。
旅先での観光には興味も期待もない。



今回も日本で興味があったのは、


「君たちに会えるということだけ」



ととてもうれしいことを言ってくれる。




そしてどんな国でもどんな出来事でもフレキシブル
対応しなんでも受け入れる彼は、



「どこに行きたい」
「何を食べたい」
「いつしたい」




という私たちの質問の答えに、



「どこでもいい」
「何でもいい」
「いつでもいい」



$Pico Farm


自分の考えがなくてこういっているのでは
なく「なんでもいい」ということで相手に
考させてその人の感性を引き出しているよう。




お陰でこの10日間いろいろ考えさせて
もらいました。




京都から成田へ新幹線で向かいNYで一泊して
2日間かけてドミニカに到着したと今朝連絡が
ありました。



アメリカではグリーンカードを持っていた
にもかかわらず更新していないことを
不審に思われて別室で取り調べをうけ2時間拘束
されたのだそう。



誰もが欲しがるアメリカのグリーンカードを
もっていながら更新を無視しているのはおかしい。


=この男は怪しい


となりアメリカのイミグレーションではよく
拘束されらしいけれど彼が言うには、



「だから更新しないんだ」そう。



権力に屈せず自身の生き方を貫いている彼
のような人間は権力やポジションを頼る人から
みるととっても煙たい存在なのかもしれません。




ルイスが来てくれたおかげで日本にいながら
旅をしたような10日間でした。



そして彼の話を聞けば聞く程ドミニカに
行きたくなって来た。
しかもメレンゲもサルサもあるしラブラブ



「でも子供の時差ボケが心配だな~」


という私に、


「子供は寝たい時にねるから大丈夫」


とルイス。



その通りだよね。
大人だけだわ、時間に左右されているのは・・・



そしてドミニカ共和国に私たちが行く日も
そう遠くないような気がしています。


ありがとうルイスドキドキ