3ヶ月に一度、定期検診に来てくださる
とても真面目な女性の患者さんがいらっしゃいます。
ある時、ふっと来院が途切れました。
久しぶりに来られた時、
以前とは別人のように痩せておられて…。
他の患者さんもいらしたので、
小さな声で「どうされたんですか?」と聞くと
「うつ病になってしまって…」と教えてくださいました。
「歯磨きも、できていないかもしれません」
そう言われた時の表情が、今も忘れられません。
責められる前に、
自分で自分を責めてしまっているように見えました。
私は専門的なことを多く語ることはせず、
ただ
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
とお伝えしました。
帰り際、その方が少し迷いながら
「娘の参観日に行きたいんですけど…
行ってもいいと思いますか?」
と、真剣な眼差しで聞かれました。
正解を示せる立場ではないけれど、
その気持ちを否定したくない、
寄り添うことはできないのか、
そう強く思いました。
心や体がしんどい時、
今まで当たり前にできていたことが
できなくなるのは、とても自然なこと。
誰かにせめられたわけでもないのに
「ちゃんとできていない」
「母親としてどうなんだろう」
「迷惑かけているのかも」
そんな声が自分の中で一番大きくなってしまっていました
ゆっくりでいい。
できるところからでいい。
そう思ってもらえる場所でありたい。
歯科の現場で、
あらためてそんなことを感じた1日でした