歯科の現場に立っていると、

「心と身体って、本当にひとつなんだなぁ…」

と感じる瞬間が、たくさんあります。


特にここ数年、

食いしばり・噛み締め・顎の緊張 を感じる方が

本当に増えています。


職業柄、口の中を見れば

身体の疲れや心の状態が

ふっと現れることがあります。


今日は、日々の仕事の中で

私がそっと気づいた “心と身体のつながり” を

少しお話ししたいと思います。



🌿 食いしばりは、心の緊張のサイン


歯科衛生士として感じるのは、

心が緊張している時期ほど、噛み締めが強くなる ということ。


・仕事が忙しい

・人間関係に気をつかう

・休んでいるのに頭が休まらない

・頑張りすぎている


こうした時期は、

寝ている間や無意識のうちに

ぐっと歯を噛みしめてしまうんです。


まるで

心が「がんばれ」と力を入れているみたいに。



🌿 “噛み締める癖” を責めなくていい


よく患者さんに

「食いしばりがダメなのはわかっているんですけど…」

と言われるのですが、


私はいつも

“責めなくていいですよ” と伝えています。


噛みしめてしまうのは、

身体が必死にバランスをとろうとしているサイン。


むしろ頑張り屋さんの証拠なんです。


だからまずは、

“そんな自分に気づいてあげること” が大切。


それだけで、心の力が少し抜けていきます。



🌿 口のゆるみが、心のゆるみにもつながる


面白いことに、

口の力がふっと抜けると、

気持ちまで軽くなる人が多いんです。


・深呼吸がしやすくなる

・肩の力が抜ける

・表情が柔らかくなる

・「なんとかなるかも」と思える


口は、心の窓のようなもの。

ここがゆるむだけで、

心までゆるんでいきます。



🌿 ゆるむための小さなコツ


私自身も意識している

“簡単なゆるめ方” をひとつ。


上下の歯を、そっと離す。


これだけです。


スマホを見ているとき

家事の合間

運転中

仕事の休憩

テレビを見ているとき


ふと気づいた瞬間に

歯を軽く離してみる。


たったこれだけで、

肩や首の力も自然に抜けていきます。



🌿 心がゆるむと、身体も整っていく


歯科衛生士として日々の現場に立ちながら、

私は改めて思います。


身体を整えることと

心を整えることは、

どちらが欠けてもバランスが取れないということ。


そしてそのスタートは、

ほんの小さなゆるみ からでいい。


今日も、お仕事や家のことで

たくさん頑張ったあなたへ。


まずは、そっと。

上下の歯を離して

深呼吸してみてくださいね🌿