もう深夜の1時。
家に着いたらオリジナルを聴こう。
25年ほど前は
よくライブ・バーに通っていた。
このライブ・バーお日様が高い時間は
オールド・ギター・ショップ
そして日も沈むころには
ライブ・バーの二毛作経営。
お店には専属のバンドがあって
コピー・バンドだけど
とても上手くて
僕はこのバンドの演奏が大好きで
一週間に一度ほどの頻度で
この店を訪れた。
上手いし大好きなバンドだったんだけど
不思議と聴いているうちに
おかしな気分にかられた。
コピー・バンドがやってた曲の
オリジナルを無性に聴きたくなるのだ。
我慢できないくらいに
オリジナルが聴きたくなる。
家に着いたらオリジナルを聴こう。
ライブ後の
帰りのタクシーの中では
いつもそう思っていた。
やっぱり音楽はオリジナルじゃなきゃ!
30代の前半だったころそう思っていた。
そんなある日の深夜
何気にテレビを見てたら
ミスチルが
ジョン・レノンの「Cold Turkey」を
ほぼオリジナルのまま演奏しだした。
これが実に良くて驚いた。
オリジナルが聴きたいとも思わない。
ミスチルの「Cold Turkey」がいい
そう思った。
同じコピーなのになぜ?
僕はその謎にずっと気づかなかった。
でも数年前に
ある曲のカバー動画を見て
やっとわかった。
ようは曲なんか
どうでもいいのだなって思った。
コピーだろうがカバーだろうが
オリジナルだろうが
問題はそこじゃなかった。
コピーだから
オリジナリティがないのか?
オリジナルやってたら
オリジナリティがあるのか?
僕はずっと誤解してたと思う。
オリジナリティって
楽曲に対して言及されがちだけど
勘違いしてた。
そんなことじゃない。
演奏者や表現者の
パーソナルのことなんだと思う。
元の曲に忠実かどうかとか
あの曲をパクッたなとか
大した問題じゃない。
表現者に魅力あれば惹きつけられる。
ジョニー・ロットンが
ザ・フーの「恋のピンチヒッター」のカバーで
それを教えてくれた。
またはhttps://www.youtube.com/watch?v=qLYmWjTVjAA