白と黒の狭間 | がらくた通り3丁目

がらくた通り3丁目

人にとってはまるで無価値。それも一個人の形成には不可欠。自我の源泉をたどる旅。おつきあい頂けたら幸いです。

オズマが死んだ。

昨日「巨人の星」を見てた。
オズマとは主人公飛雄馬のライバルであり
大リーガーである。

黒人である彼は
黒人ばかりのスラム街で育つのだが
幼い頃のある日野球の英才教育を受けるべく
白人に売られていき
そこで巨額の金を投資され育てられた野球選手。

その後一年契約で日本の球団に在籍。
大リーグボール1号は打ち砕いたものの
2号攻略なかばで
また大リーグに呼び戻されてしまった。

古巣に戻った彼は新人にして三冠王となり
アメリカの英雄になる。

アメリカの英雄となった彼だが
ある日ベトナム戦争への徴集礼状が届く。

彼の幼馴染みは人殺しはいけない。
教会で教わったことを守るため
戦争には行かないし
オズマにもそう促すが
アメリカの英雄になったオズマには
戦争へ行かないという選択肢はなかった。

貧民街で過ごしやっと手中にした
この栄光を手放したくなかったのだ。
アメリカの英雄となった彼は
黒人からは白人に魂を売ったと疎外される。

オズマは戦争に行き無事生還を果たす。
名実共にアメリカの英雄になり
それを誇らしく語るオズマ。

野球選手であるオレたちが目指すものって
そんなことだったのか?
飛雄馬はそれを心の底から喜ぶことができない。

だがほどなく戦争の傷が悪化。
再起不能と知った球団はオズマを解雇。
そして死んでしまった。

小さな勲章を握りしめ
オレが生きて掴んだものは
たったこれっぽっちのものだったのか!
涙を流しながら
お母さんと恋人に看取られながら死んだ。

自身と同じ黒人から疎外されたオズマは
ジミヘンなのでは?
そう思った。

僕はジミヘンそんなに知らないけど
黒人音楽を白人のメンバーで固められ
演奏したジミは
白人の英才教育を受けて
野球選手に仕立て上げられたオズマと重なる。

ジミヘンもきっと黒人からは
白人に魂を売ったと
陰口たたかれたことがあったはずだ。
白人と黒人の狭間で悩み苦しんで
そこから逃げ出すべく
あげくにはクスリに手を染め
朽ち果てたのではと
思わずにはいられない。※注)

人種差別のない国で育った僕は
そんなオズマやジミヘンの苦しみは
わからないのかもしれない。

とかく音楽のみで讃えられるジミヘンだが
黒人と白人の壁を取り払うことにも
一助したはず。
昔のような人種差別のない世を作った功績は
はかりしれないと思う。

ジミヘンの有名なパフォーマンス
Star Spangled Banner(アメリカ国歌)は
アメリカという国で
黒人と白人の狭間で苦しんだ彼の
言葉にできない
悲痛な叫びそのものだったのかもしれない。

※記事に指摘がございました。
ジミは黒人に白人とチェロキーが
混ざったクオーターで
さらに義理の母が日本人なのだそうです。
そしてジミの検死報告では
薬物は検出されてないとのこと
アルコールやマリファナなどは
やっていたのかもしれませんが
予想の枠を超えません。
そこを事実のように書いてしまったことを
深くお詫び申し上げます。

Jimi HendrixでEzy Ryderです


またはhttps://youtu.be/n9g6ngaWNAE