ちょっと変わったヤツがいた。
そいつの父親が
あまり仕事もしてなかったせいか
家は貧しかったようだ。
偏見からなのかクラスのヤツらも
そいつを相手にしてなかった。
実際自分も
親からあの子と付き合うなって言われてた。
きっと他の家庭も
そんなもんだったのかもしれない。
そいつはいつも
クラスの隅っこでひとりでいた。
だけどひとりは辛いだろう。
思いきって声をかけてみた。
そいつは嬉しそうだった。
その日から一緒にいることが多くなった。
そんなある日の天気のいい休み時間。
二人で学校の2階の窓から中庭を眺めていた。
この小学校コの字型なので
グラウンドの他に
校舎に囲まれて庭があったのだ。
ある教師が物干竿に何か洗い物をかけてた。
そんな姿を見ながらボンヤリしてたら
この教師がこちらを振り向いたかと思うと
降りてこいという。
呼ばれて中庭に向かって
その教師の前に立ったところ
いつもこんなことしているのか?
と聞かれた。
窓の外を眺めているのはよくしていたから
はいと言って首をタテにふった。
その瞬間バカモーンと言って
思いっきりはたかれた。
普通のビンタよりもかなり強かったし
かなり痛かった。
そして外を眺めるのが悪いことなのか?
何がなんだかわからなかった。
僕は校内中に轟くほどの大声で泣いた。
気がついたらやつがいない。
教師の前に立つ前に逃げたらしい。
あとでやってきて自分にそう言った。
そしてこう付け加えた。
あの教師の頭めがけてツバをはいてやったと。
笑いながら言ってた。
僕は二重の大ショックだった。
やつの裏切りと教師の態度だ。
この教師ただ頭に血が上っただけで
状況確認もせず感情まかせで
自分を殴ったのだ。
この教師がもしこの出来事に対し
客観的かつ冷静に考えられていたら
自分を殴る前に
逃げたあいつのことを疑うこともできただろう。
権威は嫌いだ。
僕が権威に対して嫌悪感を持つのは
世間一般的なロックの定義になぞって生きているとか
そんなことじゃない。
こんな経験をしたからだ。
この出来事が今にも通じる自分の生き方までも
支配してしまった。
その後5年生になった時放送部に入った。
この部当時ではまだ珍しかった
テレビカメラがスタジオにあったのだ。
テレビで校内放送していたのだ。
大きなガラスで仕切られたスタジオの外で
2台のカメラの映像を
モニター用の小さいテレビで見ながら編集したりと
なかなか楽しい作業だった。
しかしこの部の顧問の教師が
3年前のあの時僕を殴ったあの教師だった。
僕のことなど憶えていないようだった。
スタジオで
モクモクと作業をする自分の姿に
感心したのか
母にpecobro君は責任感がある
と褒めてたらしい。
参観日から帰ってきた
母の嬉しそうな顔が忘れられない。
昨日作ってもらった朝食です。

◎長芋のすりおろしたものに
大葉を散らしたもの

◎ナス味噌(手前)とカブのステーキに
生姜の千切り載せたもの

◎鮭焼き(手前)と大根のワイン漬
