ちょっと怖い話 第四夜〈前編〉 | がらくた通り3丁目

がらくた通り3丁目

人にとってはまるで無価値。それも一個人の形成には不可欠。自我の源泉をたどる旅。おつきあい頂けたら幸いです。

これも不思議な話。

両親が商売を営んでいたため
住居はお店と兼用だったのですが
僕が中学2年の5月に
お店から2kmほど離れたところに
一軒家を建てました。

そして次の年の春には
家の塀の工事が始まりました。

しかし完成を楽しみにしていた
山形県酒田市に住む祖父が入院しました。
祖父は7月に亡くなってしまいました。

この祖父の入院から亡くなるまでの間に起きたお話です。

当時僕には受験勉強のため
家庭教師がいました。
この方は秋田出身の方で下宿で一人暮らし。
食事付きの契約で勉強を教わってました。

この日の夕飯はジンギスカン。
新築の家に臭いがつくという理由で
玄関そばの車庫で食事です。

勉強が済んでからの食事でしたので
もう10時近くだったと思うのですが
家庭教師の方と食事中にいきなりチャイムが。
父が玄関に出たのですが誰もいません。
いたずらかな?とぼやく父。
しばらくしてもう一度チャイムがなるものだから
今度は僕と家庭教師の方とシャッター開けて
飛び出したのですがやはり誰もいません。

それから数日後
従兄弟が遊びに来ていた時
またしても10時くらいにチャイムが。
この時は僕が玄関の戸を開けましたが
やはり誰もいません。

父にまただよ~って言うと、
従兄弟が事情を聞いてくるので話したところ
間違いなく悪質なイタズラだなと言って
今度チャイムがなったら
俺が捕まえてやると息巻いてました、
するとまたチャイムが。

待ってましたとばかりすかさずコノヤロ~と言って
犯人を捕まえる勢いで玄関を開けてもやはり誰もいません。
さっきまで息巻いていた従兄弟の顔から
血の気がひきました。

(つづく)