もしもあたしが葉っぱだったら

青々と萌える春夏を越え、秋になったら焚火の材料に。


もしもあたしが黒猫だったら

真っ暗な夜に月明かりの下、誰かに見つけてほしくって。


もしもあたしが北風だったら

夏は帰った冬が来たよとみんなに知らせ廻るだろう。


もしもあたしが波だったら

遠くのあの国から綺麗な貝殻を運びたい。


もしもあたしが芋虫だったら

しっかり土の中で大きくなって、いつか絶対立派になる!


もしもあたしが素直だったら

おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、弟