つい先ほど、CL決勝トーナメント1回戦の抽選が行われた。かなり面白いカードも含まれており、1回戦から夜更かしの生活になりそうな感じだ。

今回は、各対戦カードを分析し、注目選手と勝ち上がりを予想したいと思う。CLは世界最高峰の戦いであるため、実力が拮抗しているチームが多いが、間違いを覚悟で予想していく。

☆レアル・マドリードVSマンチェスター・ユナイテッド

1回戦の中で最も注目されるカードがこれだ。モウリーニョとファーガソンの意地の戦い、C.ロナウドが古巣・ユナイテッドの本拠地、オールド・トラフォードに帰ってくる事、そしてユナイテッドには香川がいる。

リーガでの優勝に現実味が無くなっているレアルは、CLを是が非でも獲得したいはず。しかしチームは攻守共にバランスを欠いており、昨季ほど安定しているとは言い難い。

モウリーニョは「グループを2位で通過した時の私は強い」と語っているが、ユナイテッド相手に底力を見せられるかに注目が集まる。

レアルの注目選手は、もちろんロナウド。ユナイテッドは香川と復帰間近のビディッチだ。

レアルの攻撃は今でも個人能力がベースとなっている。その核となるのはロナウドだ。彼が力を発揮出来なければ攻撃力は半減する。彼のプレースタイルを知るファーガソンをはじめ、ユナイテッドの面々がどう抑えるのかが注目だ。

ユナイテッドの注目選手に香川を選んだのは、何も私が日本人だからという訳ではない。先ほど書いた通り、レアルは守備面でも個人力に頼っている部分がある。そしてレアルのDFは香川のような隙間でボールを受ける選手を嫌がっている。現にドルトムント戦では香川と同タイプのゲッツェに苦しめられた。意外にも香川がブレイクするならここがチャンスとも感じる。

ビディッチをチョイスした理由は、今季のユナイテッドの守備が乱れているからだ。そこに守備の要である彼が復帰すればどうなるのか。ロナウドを筆頭とする強力攻撃陣を抑えるには、ファーディナンドとビディッチのフル稼働が絶対条件だ。

この戦いは非常に予想しづらいが、私はユナイテッドが勝利すると考えている。恐らくファーガソンはロナウド対策をしっかりと練ってくるだろう。レアルはそういった策を乗り越えられないと予想する。

最も考えられるのは、ロナウドと対面するSBに守備的なジョーンズかスモーリングを配置する事だ。彼の得意とする1対1のドリブルを抑える事が出来れば勝機は見えてくるはず。ユナイテッドはSHの守備意識も高いので、2人で当たればロナウドを抑える事が可能だと考えている。

対するモウリーニョがロナウドをセンターフォワードで使ってくれば面白い展開となる。ファーディナンドとビディッチは共にスピードに難があり、そこを突けば面白い。

そして、注目選手をもう1人だけ。ボランチのトム・クレヴァリーを挙げたい。彼の持ち味は縦の動きによる攻撃参加だ。レアルの守備陣はこういった2列目からの飛び出しを苦手としている。恐れずに攻め上がればチャンスが拡大するだろう。

この一戦は、1回戦の中でも屈指の知略戦でもある。お互いの指揮官が色々な策を考えているはずだ。重要なのは、1stレグをどちらがモノにするかだ。1stレグはグループを2位で通過したチームの本拠地からスタートするので、レアルの本拠地・ベルナベウから始まる。

レアルはこの1stレグを確実に取りにくる。モウリーニョの戦い方は先手を取り、そのリードを守っていく手法だ。

対するファーガソンはアウェイでの敗北も頭に入れているだろう。出来るだけ守備的な戦いに徹し、仮に敗北したとしても、1点差の勝負に持ち込みたいはずだ。ファーガソンはホームでの戦いに絶対の自信を持っているので、2NDレグで必ず勝てると考えているはずだ。

長々と書く事になったが、それほどこの一戦は歴史的なものになると考えている。本当は全8試合の予想を書くはずだったのだが、要注目のこの一戦だけで終わってしまった。残りの7試合はまた今度という事で・・・。

最後にもう1度。私はユナイテッドが勝利すると予想します。