$basuku-doのサッカーブログ

スタメンは上のとおり。試合は1-2でアウェイのバルサが勝利し、25日の2NDレグをカンプノウで迎える事になる。それと、訂正が1つ。画像の左SBはマルセロとなってますが、正しくはコエントランです。すいません・・・。

☆前回と同じ展開に・・・

レアルは昨季の国王杯決勝でバルサを倒した時と同じペペをアンカーに配置した4-3-3で試合に臨んだ。狙いはカウンターのみだ。ペペが最終ラインの前をケアする事で、ラスとアロンソがいつも以上に高い位置からバルサの中盤にプレスをかけれていた。ラスといえばメッシの唯一ともいえる天敵で、この試合でもメッシを潰す役割を担っていた。メッシも意固地になってラスを抜こうとする場面も見られたし。

$basuku-doのサッカーブログ

かみ合わせるとこんな感じかな。レアルの3センターは別に相手をマンマークしている訳じゃなくて、自分たちのゾーンを一定に守ってプレーしている。バルサもセスクやメッシの位置がコロコロ変わるし、ポジションチェンジはたびたび行われる。

バルサは序盤レアルのプレスでうまくボールが繋げず、ロングボールを放り込むシーンが何度もあった。サンチェスを裏に走らせるのだが、このロングボールにもちゃんと意図がある。サンチェスを裏へ送る事によってレアルのラインを下げさせようとしたんやと思う。レアルはラインを高く保ち、全体をコンパクトにしてプレスをかけてきていた。そんなレアルの裏を突く事でラインを下げさせ、中盤で優に立とうとした。

$basuku-doのサッカーブログ

これを続けられてレアルのラインが下がれば・・・、

$basuku-doのサッカーブログ

バルサが中盤で活動しやすくなります。バルサはここでポゼッション出来れば無双状態に入るので、誰も止められない。この位置で自由にさせるのはマズイね。

そしてこの日のレアルの右SBはアルティントップである。バイエルンから移籍したものの出番が少なく、苦しんでいる人だ。アルベロアが前の試合で退場してしまったため、アルティントップの右SBが成立した。そんなアルティントップはラインを乱すし、イニエスタに翻弄されまくりと、足を引っ張りまくる。いつもならオフサイドなのに、アルティントップのせいでオフサイドトラップがかからない事もしばしば・・・。

もしバルサがアルティントップの事まで計算に入れて裏を狙っていたなら素晴らしい。現にロングボールからサンチェスのポスト直撃のシュートも生まれている。バルサが単純なロングボール政策を取った事が面白い。

しかし試合展開は前回のクラシコのような感じに。前半11分、ロナウドが個人技でピケをぶっちぎり、ピントの足元を抜く豪快なシュートでレアルが先制!!幸先よく先制したが、何か前回のクラシコと展開が似ている・・・。嫌な感じはあった。

それと今日はロナウドが左サイドにベッタリ張り付いていた。前回のクラシコではけっこう自由に動き回っていたのだが、攻撃時にはサイドにベタ張り。これはアウベスの上がりを牽制する意味もあるし、ドリブルを仕掛けやすいと判断したからかな。今日のロナウドはやる気満々で守備もしてたからね。

☆バルサの無双

しかしバルサはすぐに修正してくる。中盤で数的優位に立てないなら、人数を増やせばいいという結論に至る。それが出来てしまうのがバルサなんよね。

$basuku-doのサッカーブログ

まずピケが頻繁に中盤までドリブルでボールを運ぶようになる。レアルはイグアイン1人がCBを見ている感じだったので、CBの2人はどちらかというと自由にボールを持てた。ピケのそこからのビルドアップやね。この動きもあり、イニエスタが真ん中に侵入するケースもありと、徐々にバルサが中盤でリズムを掴んでいく。

一方のレアルは前半途中からガタガタに・・・。レアルはお得意のカウンターを狙うのだが、ボールを奪ったとたんバルサの選手がいっせいにプレスをかけてくるので、ボールを前へ運べない。結局GKのカシージャスまでボールが戻るのだが、カシージャスはまるで繋げない選手なので、ドカンと前線へ蹴り飛ばすシーンが多発。これでバルサはエンドレスの攻撃を手に入れる。

この時点で勝負は9割方決まっていた。前半終了時は1-0だったが、後半にはバルサが優位に立つと誰もが分かる展開だった。後半もモウリーニョの策は変わらず、良い攻撃の形は作れない。

そして後半4分にCKからプジョルのヘディングシュートで同点!!レアルとしては、セットプレーでの失点は避けてほしかった。

さらにアビダルのゴールも決まって1-2!!バルサが勝利しましたとさ。

☆レアル勝利の条件

モウリーニョは1-2にされてからラス→エジル、イグアイン→カジェホンと2枚の交代カードを使った。現時点でレアルには2パターンの対バルサシステムがある。1つは今日使ったカウンターを念頭に置いたスピードサッカー。最近はずっとこれを使用している。

もう1つがエジルをトップ下に据えたガチンコ対決!!エジルがトップ下に入ると4-2-3-1の形が多いのだが、エジルは中央でボールを持つ事が出来るプレーヤーだ。そんな選手を入れる事でレアルは普段通りの攻撃的サッカーを展開しようと。しかしこのガチンコ対決で挑んだ昨季のクラシコは5-0という屈辱的な大敗を喫している。

だいたい最近のクラシコはエジルを試合途中から起用する事が多い。レアルが前でボールを持てないので、エジルのキープ力に頼ろうというわけだ。しかしエジルが入った時点で試合はほぼ決まっていて、大きく流れを変える事は出来ない。

モウリーニョもそろそろ気づき始めているはず。何度やっても同じという事を。今の戦い方を何度繰り返しても同じなんよね。レアルがバルサに勝つためには自分たちでもっとボールを保持するしかない。今のように85分間バルサに攻められ、5分だけカウンターでボールを持てるなんてのはダメだ。

自分たちでボールをキープし、自分たちの時間を作らないといけない。しかしレアルにはそういう事が出来る選手が意外に少ない。現時点で正確にゲームをコントロール出来るのはアロンソだけ。ドルトムントから獲得したシャヒンを起用出来ればもう少し面白いんやけどね。最終ラインの繋ぐ能力も低く、何よりカシージャスのパスセンスの無さがハンパではない。あれでは最終ラインからゲームを組み立てられない。

バルサとしては、かなり自信を深めたと思う。このままリーグ戦でも勝ち点5差で食らいつき、射程距離に入ったところでクラシコで勝てばいいと考えているはず。クラシコはもうバルサが勝つものと認知され始めている。いつかそんなクラシコをレアルが変えてくれると信じてます。