こんにちは、眞佑里です音譜






先日、北海道・知床で四年間にわたり、ヒグマ達を記録した




ドキメンタリー番組を観ました。






知床・ルシャは三十頭以上のヒグマが暮らすヒグマ密集地帯で、




世界有数の熊の生息地だそうだ。




そんな熊の楽園も、水温上昇や気温変化などの




地球規模の環境の変化に伴い、食糧を確保することができない




飢餓に直面する母ヒグマと子グマの姿が映し出された。




自然の森は、「弱肉強食」の世界そのもの。




ヒグマ達にとって過酷な生存競争が繰り広げられる。




力の強い雄クマが、条件の良い森の縄張りをコントロールし、




力の弱いまだ若いヒグマや雌ヒグマは、条件の悪い場所に降りて、




食糧を必死に探す。そんな弱いクマ達にとって、




川を遡上するマスやサケの季節の到来は、




重要なエサの確保となる。しかし、水温上昇が原因なのか、




貴重な魚たちの到来がかなり遅れた。




エサを確保できない母クマや若いクマたちの




三分の一が餓死してしまう。生き残った飢餓のクマたちは、




死んだり、弱って動けない仲間のクマを食べて、




生き残りにかける。






雄クマは、三歳をすぎると、母クマから追い出され、




自立して生きていかねばならない。




しかし、森の中での激しい縄張り争いに勝てない、若い雄グマは、




人里に降りて、エサを探し始める。




これは、死と隣り合わせの危険な行為になっていってしまう。




人間に危害を与える可能性が高まると、駆除するしかないからだ。




「人間と動物の共存を目指す」知床は、




定期的にクマの成長を観察している。




人里にでてくるクマには、音や物でおどし、




クマが町に現れることは、怖いことだ体感させる。




しかし、懲りずに何度も町に現れ続けると、




人間との事故の可能性が高まり、危険防止に悲しいことだが、




駆除しなくてはならなくなる。








国立公園であり、世界遺産になった知床は、




年々観光客が増えている。




クマの生態を知らない観光客が、クマにエサを与えたり、




お弁当などの残飯などのごみを置いておくことは、




クマの町への出現を誘導し、結局はクマを殺さなければならない




行動になってしまう。それをきちんと理解して、




動物と人間の境界線を学ぶことこそ、大切な動物への尊厳だと思う。






六月に行われたパーリーローズ主催の「北海道知床ツアー」




では、鹿、タヌキ、キタキツネなどのたくさんの動物と出会った。




動物の出産時期だったのも重なり、




母と生まれたばかりの赤ちゃん動物の姿も多かった。




知床の原生林をガイドさんと歩いた時も、




クマに人間の存在を知らせるため、




「ホーッツ!」と時々大きな掛け声をだしながら、 




動物たちが驚いたり、人間との不幸な対面がないように




細心の注意をしながら歩いた。


 


クマは、八月末になると、川に遡上するサケを目当てに




森から姿を消すため、それまでの季節は、




クマに遭遇する可能性が高いそうだ。






(原生林の中のクマの巣写真)↓











(原生林の中のクマの爪あとがついた木の写真)↓











あくまでも原生林は、動物たちの生育地であり、




人間はよそものだ。




動物のテリトリーにお邪魔させていただいている気持ちが




なにより大切ですね。






年間五十万人の観光客が訪れる知床で、




人気の観光地に「知床五湖」があります。






ヒグマの良好な生息地である知床五湖は、ヒグマ対策として




高架木道の地上遊歩道になっており、遊歩道の周りには、




クマと接触しないように、電気柵が併設されています。




ヒグマと人間の共存を目指す知床らしく、




あくまでクマの生息地を守る姿勢が、




遊歩道の取り組みに感じることができ、地元の人の愛を感じた。




「遊歩道の写真」↓










知床で出会った鹿やキタキツネたちは、




人間におびえた様子をあまり見せない。




ガイドさん曰く、知床では自然動物を長く優しく観察しているため、




動物たちも人間に脅かされた経験がないから、




どこかのんびりしているそうだ。




人間と動物の境界線を守り、それぞれの領分を大切にして




生活している知床の人たちと知床の地が




ますます好きになりました。('-^*)/




今度は、冬の時期に知床を訪れたいと思う。




流氷の中に防寒スーツを着て、プカプカ浮く




「流氷ウォーク」を体験しに行こう!






最後に、2年前知床を個人的に訪れた際に、




国定公園内のホテルの駐車場で遭遇した 




二歳の雄クマの画像をアップしますね。ドキドキ






いきなり子クマに出くわした瞬間に




撮った私のビデオをもつ手が震えて




画面が乱れているのは、ご愛嬌ねヾ(@°▽°@)ノ




あの時の状況は、車の後部座席に座っていたら、




前から、かわいい子クマがのそり、のそり・・・・。




まったく、私たちを気にすることなく、




車の横を通り過ぎていきました。






車内からの撮影なので、危険はもちろんありませんでした。




あとで知床の地元の人に聞いたら、二歳の雄の子クマだそう。




親離れには早い年頃なのに、自立して生きているそう。






今は四歳の雄クマになっているんだね。




人里に出ずに、りっぱに生き抜いていることを願わずにいられない。






出会った当時、二歳の雄の子クマ画像









http://pearly-rose.com/bear.wmv







感謝ドキドキ