ふと思いたち、車を借りてドライブへ。
伊豆方面へ車を走らせます。



今回は川奈ホテルでランチしようと思いつきました。

マリリン・モンローに関する本をいろいろ読んでいたとき知ったのが、夫のジョー・ディマジオとの新婚旅行の来日時、おしのびで2泊したのが東伊豆の川奈ホテルだったこと。
滞在中のマリリンが2回もルームサービスで頼んだのがオムライスで、今も川奈ホテルのレストランメニューにあるということ。
マリリンが気に入ったオムライス、一度は食べてみたいと思っていました。



小田原からは熱海・伊東の海沿いを抜け、2時間ほどで川奈ホテルに到着。

川奈ホテルと言えばゴルフコースも名門で、よく財界人・芸能人などもプレーしているイメージです。
が、135号線から川奈駅方面にそれると素朴な「川奈村」っぽさが残っており、道ばたではコロコロ寝そべる猫がお出迎え。そこからホテルまでの道のりは道幅も狭くなり意外にも今もちゃんと“東京からおしのびで行くリゾート地”の雰囲気を残していました。
ましてや当時(昭和29年)この漁村のリゾートホテルに大スター夫婦をアテンドした人は、なんてセンスがあるんだろう!



館内に足を踏み入れると、調度・陰影どこもかしこも素晴らしくて美術館のようです。
圧倒されます。


メインロビーには大きな暖炉。
案内パンフレットによると、12月中旬からは暖炉に火が入るそうです。


地下1階に下りるとホテルの歴史が年表や写真で展示されており、あの有名な写真もありました。



この記事によると通訳とたった3人で来たというのも驚き。
当時夫妻を迎えた村人たちは、大スターのマリリン・モンローとは知らなかったんですね。

オムライスは、カフェサンパーラーとグリルで提供されていますが、私はグリルでいただくことにしました。
店内に入ると、先客は全員ゴルフに来ているおじさまグループ。その会話を聞くともなしに聞きながらオムライスを注文します。



館内至るところで見かける刻印がここにも!
食器や銀器も同じエンブレムがあしらわれた川奈ホテルオリジナルです。


美味しかった!


グリルの食器は富士と大島の図柄で、昭和30年代から現在まで変わらず使い続けられているそう。
売店で販売もされていました。


食後にホテルマンが、5階に展望台があることやバーラウンジの中も見られることを親切に教えてくださったので、さらなるホテル内探検に。

それにしてもどこもかしこも書体や意匠が古き良き時代そのままで、写真を撮らずにいられません。



つづく