高知の二晩目、ひろめ市場で入ったお店の方に教えてもらった桂月の銀杯というお酒。

「文人の大町桂月が愛したお酒で、銀杯はたぶんほぼ高知にしか出回ってないはず。家庭で消費されてるお酒なんだけど飲んでみて」



飲むと、ほのかに甘くどんな料理にも合いそうなくせのなさ。すいすいいけちゃう。

銀杯は醸造アルコール入りのいわゆる「二級酒」ということなのですが、毎日飲みたいような味だな〜と思いました。





こちらに帰ってきて、酒屋さんなどをちょくちょく覗いてもやっぱり置いてない銀杯。
桂月のCel24などはけっこう見るんですけどね。
そこで小田原で地酒豊富で名前をよく聞く箱根屋さんに電話して聞いてみました。
 


箱根屋さんは桂月の土佐酒造と取引されているそうで銀杯も聞いてみてくださるとのこと。
すると、通常銀杯は県外に出していないそうなのですが、お取り寄せしてもらえました爆笑
やったー!

そんな経緯で我が家にやってきた銀杯(2升)

これを飲みながら、高知のモネの庭でみた渡りをする蝶々、アサギマダラの本読みます。


フジバカマのまわりをふわふわ飛んでいたアサギマダラ🦋


アサギマダラが渡りをするとわかったのは、沖縄の学者がこの蝶を見かける時期を不思議に思ったのがきっかけで、その後、地道なマーキング調査のすえ80年代に判明したそう。
マーキング調査とは、有志が捕獲した蝶の羽にペンで情報を書き込みネットなどに情報を上げ、やがて再捕獲された際にはその情報に基づき移動距離や日数を明らかにするというもの。そんなマーキング活動というものがあるのも初めて知ってびっくりです。
著者は福島県在住の内科医で蝶々はあくまで趣味、なのですが趣味の域を超えており、なんと自分がマーキングした蝶を1000km以上離れた奄美大島などで複数回、自ら再捕獲しているそうです。そんなアサギマダラ狂とも言える著者が長年のフィールドワークでわかったアサギマダラの不思議をたっぷり語ってます。
面白いです。