この秋、行き先を高知とだけ決めた旅。
なにをしようかなと調べていたら、陽暉楼のモデルとなった得月楼という料亭に行き当たりました。
いちげん&ひとりでも食事できるのだろうか?不安に思いつつお電話してみると、ひとりでも大丈夫だけどすべて個室で、金土のお昼は満室。どうにか高知到着日(木曜)のお昼の時間を予約できました。
(高知空港12時50分着→得月楼に直行し昼のラストオーダー13時半に滑り込むという…高知は空港から市街地が近くてよかった)
予約も出来たのでさっそく宮尾登美子の「陽暉楼」を購入して読み始める。
格調高く香気あふれる文章で、その世界に入り込むまでは敷居が高かったけれど知らない言葉を調べ調べ読みます。
並行して五社英雄監督の「陽暉楼」鑑賞。
五社監督の映画ってよく昔はテレビでやっていた気がするのですが、子ども心に荒々しくて生々しくて出てくる男も女も怖かった。子どもは見ちゃいけないと思っていた気がします笑
Amazonプライムで配信レンタルできたので、十分大人になったいま「陽暉楼」鑑賞してみました。
印象に残っているセリフ(うろ覚えですが)
・高知では男も女も一皮むけば極道だから、やくざはいない
・玄人のお人好しは馬鹿と同じこと
そうかー。そうなのか。
会社の高知出身の知り合いなどを思い浮かべてみます。
それにしても今回、池上季実子の美しさ、緒形拳の渋いかっこ良さを初めて知りました。
映画では、小説を読んで脳内で想像していた浦戸湾に注ぐ鏡川に面した巨大な陽暉楼の敷地・建物や、大広間に芸妓が一同に集まる場面、芸妓2人の合い舞の場面などが見事に映像化されているのもよかったです。
そんなこんなで事前にたっぷりイメージを膨らませて本物の得月楼に到着。
場所は、はりまや橋の大きな交差点のすぐそば。
13時半ぴったりです。
遅い時間でもあり他にお客さんは見当たらず。
緊張します。