談山で大化の改新の密議に思いを馳せたあとは、御破裂山へと登っていきました。


相変わらず人っ子一人いません。
鳥の声と木の葉のすれる音、自分が落ち葉を踏みしめる音だけ。


御破裂山にはすぐに着きました。
ここは頂上が古墳となっており中臣鎌足のお墓となっているそうです。


お参りしたあと墳墓の裏手にある展望台に回ってみましたが、木が生い茂り下界は見づらかった。
木の枝のすきまから、奈良盆地がかすかに見えました。
登山そのものは短い時間だったけど、談山神社の標高が高いため、下界はかなり遠く見えました。

ところで驚いたことに、この鎌足の墳墓の裏手には一般的な墓地に普通によくあるあの現代のお墓がひとつ唐突に建っており、なんと「藤原家之墓」と彫られていました。近づきたかったけど立ち入り禁止のひもが張られていました。
鎌足の子孫である直系の藤原さんのお墓なのでしょうか…。
連綿と続く家系。先祖の古墳そばに埋葬されるのは一体どんなご一族なのでしょう。


そうこうしつつ、また来た道を戻り下山。
このときまだ14時くらいで日が高く、木漏れ日が本当に清々しかった。



御破裂山から去る時、ふと背後に視線を感じて振り返ってしまったのですが、その自分の行為に我ながら怖くなり、そそくさと下る。
登山口に着くあたりでようやく初めて登ってくるおじいさんに遭遇!嬉しかった!笑
思わずこんにちはと挨拶したら、とても優しく挨拶を返してくださり、ホッとひと心地つきました。(だからどんだけ怖がるのか)

そのあとは談山神社の本堂にお参りし、おみくじをひいたり、またあのパワースポット竜神社の滝とせせらぎを聞いたりして、帰りのバスまでゆっくり境内で過ごしました。





置いてあった神社発行の読み物にはまさに「御破裂山は鳴動せず」の見出し。有事に鳴動するという言い伝えの御破裂山とコロナ禍について書かれておりました。



バスでまた桜井駅に戻り、時間もまだあるのでJRまほろば線で北上し奈良市街へと出てみることにしました。