談山で大化の改新の密議に思いを馳せたあとは、御破裂山へと登っていきました。

相変わらず人っ子一人いません。
鳥の声と木の葉のすれる音、自分が落ち葉を踏みしめる音だけ。

御破裂山にはすぐに着きました。
ここは頂上が古墳となっており中臣鎌足のお墓となっているそうです。

お参りしたあと墳墓の裏手にある展望台に回ってみましたが、木が生い茂り下界は見づらかった。
木の枝のすきまから、奈良盆地がかすかに見えました。
登山そのものは短い時間だったけど、談山神社の標高が高いため、下界はかなり遠く見えました。
ところで驚いたことに、この鎌足の墳墓の裏手には一般的な墓地に普通によくあるあの現代のお墓がひとつ唐突に建っており、なんと「藤原家之墓」と彫られていました。近づきたかったけど立ち入り禁止のひもが張られていました。
鎌足の子孫である直系の藤原さんのお墓なのでしょうか…。
連綿と続く家系。先祖の古墳そばに埋葬されるのは一体どんなご一族なのでしょう。

バスでまた桜井駅に戻り、時間もまだあるのでJRまほろば線で北上し奈良市街へと出てみることにしました。