散歩の途中、たまたま見かけて気になっていた黒板塀と木造家屋の古い店。



小田原城からも近い、国道一号を小道に入った静かな一画にある歴史の古そうな門構え。
食べログを見たら、創業は江戸時代で、近衛文麿や菊池寛も訪れた鰻の老舗らしい。


心のメモに書き留めていた、その鰻と鳥の店「柏又」(かしまた)さんにとうとう行くことができました。






(食べログより)

3人で予約し、通されたのは左側の入口から入った座敷。手前がテーブル席、奥が小上がりになっています。


テーブル席は年配の家族連れでほぼ満席でしたが、室内に音楽はなく無音、昭和で時が止まったような調度品が蛍光灯の光に照らされており、そのなかで皆静かに鰻を食べています。

浮ついた雰囲気一切なし!

きっと昔から通い続けている常連家族なんだろうな。

店員さんも白い前掛けをした女学生(「女子高生」ではなく)と年配の女性で、いきなり昭和にタイムスリップです。


まずメニューのなかで浮いているこのトマトサラダを注文。





正直よくわからないメニューではありましたがふつうに美味しかったです。

きっと2代目が考案したときは斬新でハイカラだったんだろうな~と感じさせるレジェンドメニュー。

こういうのがしっかり残っているのが老舗らしいですね。


パシャパシャとスマホで撮影する雰囲気でもなく写真はないのですが、そのあとうなぎの肝焼きや焼き鳥、鰻巻きなどを瓶ビール、日本酒とともにいただきました。


そしてうな重。


うなぎはフワッフワで美味しかった。

タレはあっさりめでした。

日本酒とうなぎ最高!


しかしお酒でごきげんになる雰囲気の店ではなく、また他のお客さんもとにかく静かなので声のトーンが高くならないように気をつけるのが大変でした。同行の友達とも「うるさくしたら怒られそうだね」などと話してすっかり若造気分です。そんなのも老舗の楽しさ。


うなぎのあとは、真逆の雰囲気のパリピなお店など2軒ほどハシゴし、友達は新幹線で帰っていきました。

小田原の老舗めぐりツアー、つぎはどこ行こうかな~。