いつも通る海辺の道、その途中に出ているカフェの看板。
気にはなっていたのですが、この小道に踏み込むことはないまま5ヶ月ほどが経ちました。


今日、連れが「入ってみよう」と言い出したので初めてこの路地を曲がることに。



鎌倉の住宅地のような小道を進むと珈琲の看板が。ここがカフェジュリアンさんです。


住宅をカフェにされていて、お花がたくさん咲いていました。
普通のおうちっぽいので、ここに入るのはなかなか勇気がいると思います。連れが入ろうって扉を押さなかったら、私は一生入れなかったかも!


扉を開けると右側のお部屋に大きなセントバーナード犬が寝てました。
靴を脱いであがるときつい「お邪魔します」と言ってしまったほど、誰かのお宅にお邪魔している雰囲気。
お店はマダムが一人でやっていて、中には意外にも(と言ったら失礼ですが)2名の先客のおじいちゃんたちがいました。
先客のひとりは、うちの近所でたまに見かけて挨拶していたおじいちゃんでした。
「おじいさん、こんな隠れ家を持ってたんだ!ずるい」と、ちょっと羨ましい。



室内は家具や調度品がアール・ヌーヴォー&アンティークな雰囲気で、オールディーズ(とテレビ)が流れていて、なんだかとても落ち着く雰囲気。
私は本当に親戚のおばさんのうちにでも来ている気分になりました。
先客の皆さんのくつろぎにもつられて、何時間でもいられそう。


ケーキセット(600円)のアップルパイはマダムの手作りでとっても美味しかった!
コーヒーも美味しいし、先客が食べていたランチも美味しそうでした。

そして常連さんたちとマダムのお話されている様子が、言葉少ないけど心地よくて、まるで向田邦子のドラマを見ているみたい……
こんな小道の奥の扉の奥に、こんな知らない世界が広がっていたことに驚きと喜びを感じました。

ビールやウイスキーもメニューにあったので、次は一人でも、夕暮れなどに行ってみたいと思っています。