男女の恋愛にケンカはつきもの。

お互いに相手を好きなはずなのに、

どうして怒ってしまうのだろうか? 

東京メンタルヘルス・アカデミーの

武藤清栄先生にそのメカニズムを聞いてみた。


「心理学的に、人の感情は“期待”があるから

生まれると言われています。

特に“怒り”は、“当然と思っている期待”が

得られなかったときに感じるのです。


たとえば、当然約束の時間通りにやってくるはずの彼氏が、

なかなか現れないと、怒る原因になり、

ケンカに発展してしまいますよね? 

この場合、遅れてきた彼氏の方にも

『自分の事情を理解してくれるだろう』という

“期待”があると、気持ちがぶつかってしまいます」


では、恋人とケンカしないでうまくやるためには、

なるべく期待せず、怒らない方がいいのでしょうか?


「怒らないようにする、というのは難しいですね。

ストレスがたまるか、怒りが歪んだ言動に

置き換えられてしまいます。

まずは、自分の怒りがどんな期待から来ているか

に気付くことです。

実は、それだけでも気持ちが落ち着きますよ。

彼氏には『私、あなたに早く会いたかったの。

だから怒ってたの…』と素直に話せば、

二人の理解が深まります。

もちろん、話すのは怒ってしまった3日後でもいいんですよ」(同)




ポイントは、“私”を主語にして自分の気持ちを話すことだそう。

決して「あなたが○○だから」と相手を責めないように!


(ライター:栃尾江美/アバンギャルド)