いよいよ、
右肺上葉部分切除術(肺生検)手術当日。

朝6時15分頃に看護師さんに起こされて検温。
6時半まではお水飲んでいいからね
飲みたかったらいまのうちに、と言われ
ガブ飲みする。

水を飲んだらお通じが来るかと思ったけど
ヤツは降りて来なかった。

手や足、肩をアロマトリートメントしたり、
ストレッチしたりしながら
時間までベッドでのんびり過ごす。
それでもヤツは来なかった。。。


8時半頃、夫が家からやって来て
8時40分に看護師さんと一緒に3人で手術室へ。

手術室の前で夫とはお別れ。
バイバイとハイタッチ。

彼にはここで待っててもらうの、5回目。
5回もこんなところに付き合わせて、申し訳ない。

私が逆の立場だったら、
心配でたまらないだろうけど
夫はいつも冷静にバイバイ、
手術が終わるのを待っててくれる。

そして手術が終わったら私の両親に
ショートメールで無事終わったとの報告をしてくれる。
今回もそうだった。
いつでも沈着冷静。
ありがたい。


手術室に入ると、今日手術を受ける人が
ズラリ座って待っている。
そこで水色の不織布のシャワーキャップのような帽子をもらって
髪の毛を全てinしてかぶる。
老若男女、全員髪の毛inの光景に
少し笑いが出る。


手術室から看護師さんが出てきて
病室と名前を呼ばれ、
自分の手術室へ歩いて入る。


私は1番奥の18番の手術室。
両側にたくさんの手術室を横目に見ながら
看護師さんに「緊張してる?」などと聞かれたり
世間話をしながら自分の部屋へ向かう。


入ると、手術室はドクターXの世界。
私失敗しないので、といわんばかりの
テキパキした動きのナースさんたち。

たくさんのモニター。
たくさんのライト。
ベッドに上がる前に
名前と生年月日、手術部位を言って
上半身を脱いで横になる。

左手に点滴2本。
右腕に血圧計が装着されると
私の心拍がピ、ピ、ピ…と手術室に響き渡る。
私は通常45回/分程度の徐脈。
手術前で緊張してるだろうに速くなることもなく、
やはりいつも通りゆっくりだ。


点滴に眠たくなるお薬入れますね、
と言われて、はい!、と答えた端から
もう記憶がない。


次に目が覚めた時には、
手術が終わっていた。
「◯◯さーん、終わりましたよー。
足を動かしてみてください」
まどろみながら、足を動かす。

今何時ですか?と声を出すと
咳が止まらない。
酸素のマスクをつけられたまま
ゴホゴホと咳込む。

終わったのは11時過ぎだった。
思ってたより時間がかかったのかな。

お部屋に帰りますよーの声で
ベッドが動き出した。

夫も手術室を出たところで合流。
その前に10時半ごろ、
夫は切った肺の一部を見ながら
先生から説明を受けたそう。


部屋に戻ってから
その日は痛みで自分では動けず
肺からはドレーンの管が出ているし、
おしっこの管や、点滴も二本出て管だらけ。

術後は声を出すのもやっとの状態。
ひたすら寝て過ごす。
目が覚めるたびに、今何時?と
ベッドの横の机でパソコン仕事をしている夫に確認。


30分に一度くらい看護師さんが検温と血圧と
聴診器で胸の音、胸の傷などの確認に来る。
私が寝ていると勝手に脇の下に
体温計を差し込んだり、
傷をチェックしたりして
一通りのことをして去っていく。


呼吸器外科のU先生が14時ごろやってきて
手術お疲れ様でした、
あんまり寝たら夜寝られなくなるよと言って出て行った。

先生もお疲れ様でした。
ありがとうございました。

そう伝えるのが精一杯。
またうとうとと寝てしまう。


そのあと、
ずっとベッドを倒していると
痰が出にくいとのことで
看護師さんにベッドを45度くらい起こされる。


痛み止めが効いてるのか
そんなに傷口は痛くはなかったが
背中がジンジン痛くなったので
看護師さんに背中にタオルケットを丸めたものを入れてもらい、
寝返り風にしてもらう。


前回の手術のときは
痛み止めで吐き気がして
寝られなかったけど、
今回は大丈夫。

…そう余裕こいてたのも、夕方まで。


ひと口水飲んでみる?と言われて
飲んだのを呼び水に、嘔吐。


そのあと、吐き気止めを入れるねと
点滴に入れてもらってしばらく落ち着いていたけど
夜中にまた嘔吐。


嘔吐する時はモニターの脈拍と血圧が上がり
期外収縮も出て、しんどい。


ナースコールして、看護師さんと相談して
吐き気のする痛み止めをストップしてもらった。


それからは、ぐっすり寝られた。
そういえば前の腹腔鏡の時も、
この痛み止めの吐き気にやられたんだった。


それからはよく眠ったのだろう。
気付いたら翌朝になっていた。