夫に「わし癌患者」とLINEしたら、
『検査次第だよ」との返事。

この人は過剰に慰めるでもなく
否定するでもなく
目の前の事実をいつも
そのまま見ようとする。


いつも冷静な彼は、
慰めてもらいたい時は不満だが
今はその冷静さがありがたい。


近くの呼吸器クリニックからの
紹介を受けた6日後、
総合病院の外来を受診した。


クリニックの先生は、
呼吸器科だけでなく
私の既往歴から婦人科にも
紹介状を書いててくださっていて


9時から婦人科
10時半から呼吸器科を受診。


ここの病院のの婦人科には
出産も含めて4回通ってるので
知ってる先生も多いのだけど
この日の外来の先生は
お初のK先生。男性。


どんな先生だろう。
婦人科というと内診があるので
多少まだ乙女な部分が残ってる私は
何となく気になる。


呼ばれて入ってみると、30代半ばくらい?
婦人科の先生にしては
ガッチリして西郷ドンのような雰囲気。
私の中の婦人科の男の先生は、
色白でもやしのような先生が多いイメージ。
この先生、真逆だな。

でも声が大きくてハキハキしていて
印象は悪くない。


内診してエコーでみると、
やはり子宮筋腫が出来ている。
大きいもので7センチ。
小さなものは2、3個。


大きいのは3年前に筋腫を切除した場所に
また出来てるっぽい。


エコーではわかりにくいので、
MRIを撮ってみましょう、
あと、PET CTも。 
オーダー出しとくので、
近くの◯◯病院に行って撮影してください、
西郷ドン先生はサラリと言った。


◯◯病院、以前も子宮筋腫のMRI撮影に行ったことがある。
めちゃきれいで、
まるで高級ホテルな病院。


その場で看護師さんが
その病院に電話してくれて、
予約は5日後の土曜日に決まった。


近くのクリニックも、
総合病院も、展開が早い。

子宮筋腫の時は、
二回ともこんなに急ぐことはなかった。


やはり今回のは放置してはいけないやつだから?
私そんなに悪いの?


しかも、PET CTって。。。
母も父も受けてたやつ。。。


スマホでPET CTについて改めて調べてみて、
やはり。

それは癌が体のどこにあるのかを
調べるものだということがわかり
やっぱり癌なの?と少し凹む。


肺に転移してるってことは、
ステージも進行してる????


昨年秋に子宮体がんで60代で亡くなった母の妹のことを思い出す。


考えれば考えるほど
ズドーン。

真っ暗な谷に突き落とされ、
どんどん落ちる落ちる落ちる。


でも、一時的だった。

癌かもしれないとクヨクヨ悩むより
白黒付けてスッキリしたい。


うん、受けてやろーじゃないの!
かかってこいPET CT!
そんな気持ちにすぐ変わった。


切り替えの速さが、私。
楽観的な性格で良かった。


とは言っても複雑な心境で
総合病院を後にしました。