財布は踊る
原田ひ香
あらすじ
主婦が節約を頑張り貯めたお金でヴィトンの財布を買うも、旦那がリボ払いで借金を作り、新品のままメルカリで売る羽目に。その後のその財布に関わる様々な人のエピソードを書いた連作。
グッときたポイント
著者の「3000円の使い方」を読んだことがあったので、普通の人のお金の使い方の話だと思って気軽に読み始めたら、リボ払い、マルチ、オレオレ詐欺、仮想通貨、重い奨学金、仕手株、投資の失敗など、「闇金ウシジマくん」のマイルドバージョンしかし、解決策も示してあるので、そんなに暗くならずに読み終えました。
こんな人におすすめ
マネーカテゴリーの人には絶対にハマる本。集中したら1時間半弱で読めました。
貧困問題、コロナ特需など世相を反映していて面白いです。一寸先は闇、と思う所もあるし、腹を括ればなんでもできるという気持ちにもなれます。
ちなみに、私にはアムウェイにハマって疎遠になった友人がいるのですが、彼女はハマってからヴィトンのバッグを持ち始めました。彼らにとって、ヴィトンは成功の証だそうです。だから、自分はヴィトンは一生買わない。(買えないけど。)