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2017年3月27日

那須岳で登山講習中の栃木県立大田原高校の先生と生徒8人が雪崩により亡くなりました。


その中に、長女の同級生がいました。

大田原高校の校歌が歌われる中出棺していった霊柩車の後ろ姿と

ママの小さな背中は8年経っても忘れることはありません。


長女の成人式は前の日まで雨予報でした。

せめて雨ではなく雪で。と祈るほど

無情の雨マークで。


ところが当日の朝は曇りで。

式典が終わって出てきた時には

晴れ間が出て那須岳が見えました。


友達の晴れ姿を見るために

彼らが晴れ間を作ってくれたんだと思いました。


事故の後、遺族の方は原因究明と責任の所在を求めて裁判を起こしました。


なぜうちの息子が死ななければならなかったのか

死なずに済んだのではないか

親ならそう思うのは当然です。


控訴された人の中に、夫が高校のときに習った先生がいました。

「◯◯先生、生徒を危険な目にあわせようとするような先生じゃないんだよ」と言う夫はとても悲しそうでした。



大田原高校吹奏楽部は

毎年この時期に定期演奏会を開催しています。

2023年の定演では、定演に先駆けて

レクイエムが演奏されました。


もしかして今朝楽譜もらった?と思うほどヘタクソで

あんなにヘタクソなレクイエムは初めて聴きました。

ちゃんと練習した演奏だったら、私は号泣していたと思いますが

ヘタクソすぎて涙も出ませんでした。


那須岳で亡くなった彼らも

「ヘタクソだなぁ」

と笑っていたに違いありません。


今日、那須連山は雲の中で見えません。


8人の冥福を心から祈ります。

そして全ての登山家が無事に下山して家に帰れるよう祈ります。


今日は鎮魂の日です。

娘の同級生とママを思い出します。

夕方からは大田原高校吹奏楽部の定期演奏会です。

今年は上手なレクイエムが聴けますように。