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綿絽の浴衣を縫い始めて、
透け感のある夏結城ほしいなと思い、ヤフオクを探してみました。
 
検索ワードは「夏結城」
高いのももちろんありましたが
こんなのがヒットしました。
なんと1900円で落札びっくり
それも送料無料!
幅は少し狭いけど、この値段なら文句なし。
キワキワを縫えばなんとかなるでしょ←いつものこと(笑)

夏結城紬って織ってあります。
紬のマークの証紙も貼ってあります。
あれ?
小千谷紬?
小千谷の証紙です。
結城じゃないですね。

小千谷縮の証紙なのに夏結城紬。
???
どういうこと?
小千谷紬なのに夏結城紬って?
 
もう、頭の中は???ばっかりで。
ネットで検索してみたのですが、イマイチわからず。
(今となってみれば「小千谷縮の夏結城」って検索したから。
そりゃ、ヒットしません)
 
着付けの先生のところに問屋さんが来ると聞いて
さっそくこの反物を持って行ってみました。
この問屋さん、お若いのに知識がとても深くて
韓国大島のことを教えてくれたのもこの方でした。
 
行動経済成長期(鳩子の海が放送されたころの昭和30年代後半から40年代と思われます)は
結城紬がとても売れたので、結城だけでは生産が追い付かず
小千谷は昔から結城の出機(でばた)として、
小千谷で結城紬を作っていたそうです。
もちろん糸もちゃんと手紬でやっていたそうです。
この辺は韓国大島と同じですね。
 
その時の技術があるので、今でも小千谷では夏結城を織ることができるんだそうです。
で、織られたのがこの反物だと教えてもらいました。
 
問屋さんは「今は「夏小千谷」でいいと思いますよ」と言っていました。
今はもう結城の出機はないそうなので、
なんで今でも夏結城紬と表記するのかわからない。とも言っていました。
透け感のある素敵な反物です。
小千谷だから麻かと思いましたが、それは小千谷縮ですね。
この反物にはちゃんと紬の証紙がありますから正絹です。
先生に頼んで湯通しに出しました。
出さなくてもいいかなと思ったのですが、いずれカビます。と問屋さんに言われて。
いくら自分でミシンで縫うといっても、かびさせるのは忍びないし。
 
綿絽の浴衣のくけ地獄、背縫いをくけたら抜け出せるので
頑張ってくけて、早く麻の長襦袢に取り掛かります。
麻の長襦袢がないと、綿絽の浴衣も夏小千谷も着られませんから。