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今の仕事を活かして新たな事業展開・収益を生み出す「スクール事業」の始め方

一見スクールとは関係ない
事業をしている方におすすめ!
あなたのビジネスがどんどん広がる教育事業の始め方を、実経験に基づいたメソッドでお教えします

生徒さんは、一体どんな目的を持って

教わりに来ているのかを

とことん考えてみてください。

 

例えば、ネイルスクールにいらっしゃる生徒さんに

「目的は何ですか?」と訊くと、大抵

「資格がほしいからです。」

と答えます。


でも、本当に「資格がほしい」のでしょうか?


「資格がほしい」という

言葉のもっと奥には、

「就職できる安心がほしい」とか、

「自信が持ちたい」とか、

そういう「気持ち」があると思うのです。


教える側は、そういうことを

しっかりと理解していることが

大切なのです。


資格をとったからといって、

必ず就職できるわけではありません。

 

そして、就職したからいいというわけでなく、

「自分にとって居心地のいいところに就職し、

関わる人達に認められ、

日々やりがいを感じながら仕事がしたい」

のだとしたら、

「資格を取ればどうにかなる」

という考えではいけないと思います。

 

ですから、カリキュラムを作る時も、

資格を取るための技術や知識だけではだめで、

他に教えていかなければならないことが

たくさんあるはずなのです。

 

スクールで行うことの全ては、

生徒さんの「本当の目的」をきちんとつかみ、

それを叶えるには一体何が必要なのかを考えれば、

自然に決まってくるのです。

 

 

本格的にスクールを始めるとなると、

決めなければならないのが

コースとカリキュラムです。

 

どんな内容を何時間、

何回で教えるかということです。

 

コースやカリキュラムを

考える前に、考えるのは

「生徒さんがなれる姿」です。

 

その講義を受けると

どうなれるのかということです。

 

そのためにはまず、生徒さんは

「何のために教わるのか」

「どうなりたいのか」

という、生徒さんの教わる目的を

明確にしなければなりません。

「自分が教えたいことを教える人」

は、本物の先生ではないと私は思います。

 

「生徒さんが教わりたいことを教える人」

が本物の先生です。

 

ですから、生徒さんが教わる目的を

明確にすることは、

一番重要だと言ってもいいかもしれません。

 

お試し授業を重ねていく中で、

そこのところを

一番よく聴いておく必要があります。

 

そして、よく聴いていれば、

だんだんわかってきます。

 

もちろん目的は人それぞれだと思います。

 

どんな人が、自分に、

何を教えて欲しいと思っているか?

 

それを洗い出し、整理することが、

魅力的なコース、カリキュラムに

繋がります。

 

職人として、

こだわったいいものを作り上げ、

それがわかるお客様に

日々喜んでいただけるのは

極上の喜びです。

 

しかし、そうやって

いい仕事をしていると、自然と、

もっと大勢の人の役にたつことが

要求されるようになります。

 

一人で普通にやっているだけでは、

役にたてる人の数は限度があります。

 

「私はこのままの状態を続けたいから、

お客様をお断りしたり、

何ヶ月も待っていただくしかない。」

 

そういうスタンスで、

こだわりの技術を貫くのが職人

といえばそうなのかもしれません。

 

以前は私もそういうところがあったので、

その考え方もよくわかります。

 

しかし今は断然

自分を必要としてくれている人がいるのなら、

できるだけのことをして

お役に立ちたいと考えています。

 

大勢の人の役に立つのには、

自分だけでは限界があります。

どうしたって誰かに手伝ってもらったり、

自分と同じことができる人を

育成していかなければなりません。

 

「え~?

人を雇うとか、人を育てるとか、

そんなことをやるために

頑張ってきたのじゃない。

それにそんなの自分に向いてない。」

 

という声が聞こえてきそうです(笑)

 

職人だったわけですから、

「向いてない」ことが多いのではないでしょうか。

 

私は仕事って基本、

向いてるとか向いてないではなく、

やっているうちにだんだん向いてくる?

ものなのではないかと思うのです。

 

何事も経験です。

自分で自分の枠を決めてしまわずに、

まず一歩踏み出してみて欲しいのです。

 

きっと、

職人でいるだけでは味わえない、

特別な喜びが得られるはずですから。