今、神奈川近代美術館にて「かこさとし だるまちゃんとてんぐちゃん展」をやってるんですよ。
やっと見に行きました!会社で、400円が300円になる券をもらえて。笑
私も数年前までは知らなかったのですが、ずっと長く活躍されている絵本作家。
福井出身。
科学系の文章も書いている・・・
っていう情報程度で見に行きましたが、かこさとしワールドは、深く、広大だった!!
有名なだるまちゃんシリーズだけではなく、科学絵本とかも出されている方で。
大学時代の舞台美術の案のコンテとか、こどもたちに向けた紙芝居とかまで展示されていた。
そのどれもが、内容は違うんだけれどやはりベクトルは一緒。
こどもにも大人にも、真摯に、ありのままを絵で伝えたい ゆえに本当に正確というか緻密。おそろしく緻密。
もちろんシンプルな線で素敵なものも多いのだけど、この目線が元にあるのだろうな、という・・・。
でもかわいらしさ、遊び心も絶対あって、かつ登場人物は皆本当に優しいんだ。
自分はついついオチでここでどんでんがえしがあるに違いないとか思ってしまうのだけど、
最後までどこまでも優しく、優しく、いくんだよねえ。そんなことを思う自分が恥ずかしくなるほどに。
彼の性格そのままなのだろうな~と、エネルギッシュなかこさんの写真を見ていても感じました。
最近立花隆の読書歴をつづった本を読んでも思ったのですが、
偉大な人は、やはりもうそうせずにはいられないで偉大になったのだろう。
もちろん、どこかでくじけそうな心を奮い立たせたり自分を追い込んだりすることは彼らでもあるのだろうけれど、
やはり他のことをしていたら苦しいほどに、欲求が高いのだろう。
かこさんだったら、絵本を書いて伝えていなければ苦しいはず。立花隆は本を読んでいないと苦しいはず。
そかべけいいちは歌っていないと物理的に死んでしまう。と自分で言っていた。ああ・・・くらっときます。かっこよすぎて。
人間として、とがっているもの。
ある意味異常。
あんなこと、そうじゃなきゃできないもの。
だからこそ、自分はやる資格ない、というのは簡単だけれど、それに刺激を受けて自分なりに私もやってみたい!
と思えるうちは がんばろうと思います。