こんにちは、ペアーフィールズの渡辺です。

 

ギリギリ飛び込みで「ルイーズ・ブルジョワ展 -地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ-」に行ってきました。

 

 

六本木ヒルズのあのオブジェの作者↑

 

これを初めて見た時、なんじゃこりゃ、と衝撃を受けたのを覚えてます。

 

使徒か!?と思ったのですが、今日は後ろにエヴァンゲリオンバーガーの広告が大きくあって笑った。

いや、作品を笑ったのではなく、変に繋がったことに。

 

現代アート系は詳しくないのですが、ファーストコンタクトの衝撃と評判を聞いて

サクッと行って参りました。

 

 

「ヒステリーのアーチ」

作品+タイトルから、すとんと落ちたのはこちらかな。

宙に浮く作品が多く、不安定さを思わせる。

 

あとは「足」という作品。

黒い長ーい人間の足が気になった。

 

あの蜘蛛のオブジェのタイトルは「ママン」だそう。

母親がタペストリーの修復師をしていたので、糸=蜘蛛は母親の象徴ということでした。

実は卵を抱いているのですよ。

 

自身の家族に対するトラウマと、見捨てる、見捨てられるということに対する恐怖。

家族、母親、母性、女性、それが自分であることも。

 

表現手法は立体だけでなく、絵、言葉、刺繍なども含まれている。

 

「芸術は正気を保証する」

 

その言葉が響いた。

自分のために手を動かす時間は、自分でいるために必要なのだと思う。

 

展示のサブタイトルは、刺繍作品に刺された言葉なので、これも一つの作品。

仏教の悟りに近いのかな、なんて思いつつ。

このサブタイトルが無ければ、行ってみようと思わなかった。

 

I have been to hell and back.

And let me tell you,it was wonderful.

 

「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」

2024年9月25日-2025年1月19日

森美術館