私はね。


嵐が長い時間をかけて作ってきた世界って、

「私は○○が好き!△△が嫌い!」

「私はこっちよりあっちが良い、こっちは嫌い」

じゃなくて、

「私は○○が好き。あなたは△△が好き。それでいいね。」

「私はあっちが好き。こっちも良いけど、私はあっち。」

っていう世界なのかなって思っています。



特にこの10年、嵐が全身全霊で作ろうとしてきた世界って、こういう思いやりのあるあたたかい世界なんだろうなって。



私は、嵐が作ってきた世界は、「みんな違ってみんな良い」の世界であると思っています。


誰かのやることなすことだけが嫌われてしまう世界は、
この嵐の世界において少し歪んでいると思うのね、私は。



5人は違う価値観を持っているから、
10周年の時に「不協和音」と書いたのだと思うの。


不協和音が。
色々な世界を見る中で、"僕ら"になった。




この20年、築き上げた世界は、

「たくさんの人のことを考えて、自分のことも考えた上で、自分自身で選んでいる」から生まれた世界だと思うのね。




誰かだけ悪いなんてそんなことはこの世界ではありえない。



人の違い。考え方の違い。



この世界では、それが共存してきた。


違うことは普通。
それを尊重したあって、寄り添いあってやってきた。



誰も悪にしない。
ひとつの考え方。
大切にしてきた考え方。


そうしてきたから、最初は不協和音だったし、

手と手を"繋ぐ"だけじゃなくて
"掴んで"いないと歩いてこれなかった。



嵐が選んできた節々でのワードは、ここの、"思いやり"の強さを感じるの。


仲良しこよししてきただけじゃないって分かる。

そんなもん、、、見てたら分かるよ。




だから、今嵐が抱えている気がする嵐の違和感はとてつもない違和感なんだよね。








誰かを守りたいけどうまく守れない不器用さ。


その不器用さからくる、
「これ以外に何かできたんじゃないか」という謎の責任感。











ねえ。


そんなに追い詰められなくていい。




ねえ。


そんな責任感いらない。










私は。


嵐が不器用って知ってる。


私は。

嵐は嵐でいるから好きなんだよ。



嵐が無理してたら見てるこっちが苦しい。










あえて具体的に言います。


私は。



バナナをステージ上で食べるあなたも、

あのタイミングで結婚したあなたも、

ファンサしすぎて中指立てちゃうあなたも、

媚びず我が道を行く仕切りたがりなあなたも、

すぐ疲れたと言い放つあなたも、




大好きだよ。



私は。


ずっと、"らしく"、いて欲しいだけなの。




「ピン消して」って突然業務連絡して客を惑わすのも、

ずっとずっとゲームの話するのも、

言霊を信じきるのも、

誰1人置いていかれないように何かを犠牲にして引っ張るのも、

ネガティブな発言で笑いを取るのも、




みんな、らしくて、好きだよ。


大好きだよ。





安心するの。



だってさ。

こんなこと、
他の世界に行ったら
「そんなことしちゃダメだよ」
「それはあり得ないわ」

って切り捨てられることもすくい上げるような優しさがここにはあるじゃない。



このやり方、他の世界では通用しないと思うよ。





ねえ。


「辞めたい」が過半数いたグループが、ここまでやって来れたのはなぜ?





5人は分かってるはずなの。



そんな5人を見てきた私たちにだって
考えれば分かる。

見てれば分かる。




ここには、この世界には。

嵐が長い時間をかけて作ってきたこのあたたかい世界には。

大きな、唯一無二の、優しさがある。


どこを探しても見つからない。
この世界にしかない。


嵐の、大きな優しさと愛がある。





どうか。見失わないで。


この世界は美しいよ。
居心地が良い。



そんな世界もう外にはないから。

見失わないで。