主張する意味がわからん。


音楽CDが売れなくなって来てるので買って欲しいってのはわからなくもないが。

http://www.asahi.com/culture/update/0308/TKY201003080116.html


そもそもCD販売が減って何が問題なのか。

ダウンロード販売 は順調に売り上げが伸びている。

■CD売り上げ

5512億円(1999年)→2912億円(2008年)

ダウンロード販売

342億円(2005年)→905億円(2008年)


ダウンロード での曲単価が100~300円で(面倒なので)仮に150円/曲で計算すると

 905億/150=約6億曲


CDでの曲単価を仮に400円(ざっくりアルバム3000円/10曲、シングル1000円/2曲の平均)とすると

 5512億/400=約14億曲(1999年)

 2912億/400=約7億曲(2008年)


つまり合計すると

1999年 14億曲(CDのみ)

2008年 7億(CD)+6億(DL)=13億曲

となり、減少傾向にあるが極端に落ち込んでるって気がしない。

単に原材料費 の安い流通方法に切り替わってきているだけだと思う。


で、それぞれの立場で考えてみると

■作詞・作曲家・アーティスト等

確かに売り上げが落ちると影響がある。

しかし、これって「売り上げの○%が印税 」とかってしている仕組みが悪いと思う。

ユーザに届く著作物の価値はDLだろうとCDだろうと同じなので、同じ金額が配布されるようになればいいと思う。

だから、主張する相手はJASRAC とかじゃないかと。


■CD販売店

ここは深刻かな。

この立場で「CD買って下さい」って言うのならわかる。

しかし、これってCDに限らず生活様式の変化とかで使われなくなったものも多数あるし仕方がないような。

流通業 者も同様かな?)


■ユーザ

CDもDLの選択肢の1つ。

メディア で所有したい

・なんかの抽選券が封入されてる

とか、CDならではのメリットがないと買わないよね(もしくはDLのが嫌か)。


レコード会社

単価が下がるのでレコード会社 の売り上げが下がる。

しかし、原価も下がってるんだから利益に大きな影響はないだろう。

逆に問題ありだとすると、それはCD価格が不当に高いんじゃ?と思ってしまう。


ってことで、私なりの結論としては

・CD販売は落ちてるがユーザの音楽離れが原因ではない

・その状況で印税 が減収するならば、それはJASRAC の仕組みがおかしい

よって

・ユーザにCD買ってと主張するのは変。

 CD売り上げを伸ばしたいならDLと違う(ユーザの望む)付加価値をつけるべき。

・訴えかけるならば相手はJASRAC

ってとこかな。


DL価格が不当に安いから設定変更しろって主張もありかな。

CD価格が正当な値段だとするならば、そういった主張が出てきても可笑しくないと思う。



じゃーにー★彡