その時、ベットの向こうで電話が鳴り響いた
同時にそちらを振り向き
彼はため息とともに、脱ぎ捨てたシャツを持ってベッドルームを出る
私も慌てて身なりを整えて、追いかけた
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社長室に戻ると、ちょうど彼が電話を受話器に置いたところだった
総司「もうすぐ秘書がこちらへ来る。お前のその顔を見たら、何があったか一目瞭然だな」
「え?」
総司「顔が赤い、目も潤んでる」
「!」
総司「さて契約はどうする?」
「・・・・・・もう、私がなんて答えるのかわかってるくせに・・・・・・」
総司「それでも言わせるのが奴隷とこ主人様の立場だろう?」
イジワルな笑顔に一緒ん見惚れてしまう
慌てて首を振り、私はソファに戻って婚姻届に自分の名前を記した
「あ・・・・・印鑑、持ってないんですけど」
総司「そのくらいこちらでどうにかする」
???「失礼します」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
コンコン、とドアがノックされ、彼がそれに応える
どあの向こうから、背の高い男性が入ってきた
総司「秘書の香坂だ」
「あ・・・・・・初めまして、椎名マリィです」
香坂「存じております」
総司「お前のことを調べたのは香坂だからな」
「そうなんですか?
香坂「申し訳ありません」
「いえ・・・・・・」
香坂さんは私の反応に、驚いたような顔になる
「どうしたんですか?」
香坂「いえ・・・・・・ご自分のことを調べられたのですから、もっとお怒りになるのかと」
総司「ははっ、従順だろう?俺の奴隷は」
香坂「・・・・・・社長」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
香坂さんが、私をチラリと見てから、たしなめるように彼の方を見た
香坂「あの部屋は、そういうことをする場所ではありませんよ、仮眠室です」
総司「そういう堅いこと言うな。あれも俺の部屋だろう」
「あ、あの!べ、別に変なことは・・・・・・」
総司「ほう、お前にとってあれは変なことでも大したことでもないのか」
「そ、そうじゃないですけど!ちょっとキスした程度じゃないですか!」
思わず言ってしまった言葉に、香坂さんが目を見張る
香坂「社長・・・・・・その程度で終わったんですか?」
「何の話をしてるんですか!」
総司「愛してなければダメなんだと、甘いことを言うからやめてやっただけだ」
香坂「まあ、・・・・・・マリィ様が正論ですね」
「ですよね!」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
ちらりと彼に見られ、慌てて身を竦めて口を噤む
香坂「大丈夫ですよ、すぐに夫婦らしくなれますから」
総司「夫婦じゃない、奴隷だ。そうだろう、マリィ」
「夫婦です。一応、戸籍上は」
総司「だが契約上は奴隷だ」
「そうですけど・・・・・・」
(やっぱりこの人には逆らえない・・・・・・)
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
総司「香坂、マリィの会社と契約を結ぶと下に伝えろ」
香坂「かしこまりました」
「あ、そっか・・・・・・その為に来たんだった」
総司「違う。俺の奴隷になるために来たんだろう?」
相変わらず不敵に微笑む彼は、まるでこうなることをすべて予測済みだったように見えた
香坂「それでは、マリィ様には本日より社長の自宅へ移っていただきます」
「え!?」
総司「夫婦になるんだから当たり前だ。それに・・・・・・お前は、今日行くという名の花嫁修業が必要だな」
「花嫁修業って・・・・・・」
総司「安心しろ。俺が直々に教えてやる。とりあえず、今日は会社に戻っていい。香坂、送ってやれ」
香坂「かしこまりました。では、マリィ様、どうぞ」
社長室を出る直前、振り返ると・・・・・・
私と目があった彼は、本心のわからない顔で微笑んだ
これから一体どうなってしまうのか・・・・・・私にも想像もつかなかった
To be continued・・・