GW 帰省してきました。
と言っても同じ千葉県にあるので、県外の方々と比べると非常に近いですが。
私の祖父は、大学教授兼建築家です。
帰省先の実家も、祖父が設計したものです。
信じられないほどの博識で、非の打ちどころのない人です。
心の底から尊敬しています。
研究の話と教え子の話が異常に長いのと、酔うとダル絡みするのが玉に瑕ですが(;´д`)
浅草寺で講演した時の講義録が届いたというので、見せてもらいました。
当時のナーランダー僧院修復のことを話してくれました。
「水は衛生上飲めないから、缶に入れたポカリか茶を飲んでいた」とか
「案内人が連れてった場所に白いコブラがいた」とか
「修復は耐震用にレンガに水を含ませていたから、1日に数段しか積めなかった」とか
冒険記さながらの衝撃エピソードばかりです。
今でさえインドは日本人にとって多大なカルチャーショックを受ける場所といいます。ましてやwifiがない時代の旅の壮絶さは話から察するに余りあるものがあります。そのような時代のエピソードトークは需要があるので、書き残してもいいのではないか。
その旨を伝えたところ「専門書しか書いたことないけどやろうかな」と検討してくれるっぽいので、「時間なければ私が時間作ってオーラルヒストリー的に聞き取りやるんで」といいました。
また以前研究の相談をしていたのですが、その関連資料で『国史大辞典』の該当箇所を紹介してくれました。なんと家に全巻あるというのです。一冊1万9千円が17冊なので、約32万円分です。
大学の図書館にあるのは知っていましたが、まさかお家に全巻揃っているのは知りませんでした。
昔の私なら鼻ホジものでしたが、価値がわかる今ならお目目キラキラものです。
というか全部そうですね。特に受験勉強が終わって大学生になった今、祖父の家にある文献の数々がどれだけヤバいものだったか噛み締めています。
「価値」が「理解できる」というのは学問の醍醐味ですよね。楽しいです。
勉強は嫌いですが、「勉強してよかった〜」という局面がかなりあり、謎の悔しさというか負けた感がありますね。
(子供の頃、祖父がしてくれたサクラダ・ファミリアについての講義を「サクラダ・ファミリアよりでっかい3Dプリンターで作りゃあいいんじゃないっすかあ?」とバッサリ切ってしまったことがあります。祖父は面白がっていました・・・。)
最後、千葉市美術館の蔦屋重三郎展の招待券をいただいて帰りました。
つかの間の休息。