3月に仕事を辞めてから
隣に住む実家の父母とのかかわりも なんやかんやと増え
実家に出入りする機会も増えた。
先日、実家のリビングでちょっとグダグダしているとき
ふっと本棚の本が目に入った。
読書家だった父。
リビングには四方を囲むように大きな本棚があり
中には本がぎっしり。
本棚に本があるのは知ってたけど
日常の当たり前の実家の風景で
特に何も感じていなかったし
父の本たちに何の興味もなかったから
まじまじと本の題名を見たのは初めてだった。
本のカテゴリ別、作家別にきちんと並べられた本たち。
几帳面な父の性格がよくわかる
その本棚のひとつにこんなコーナーがあった。
「老い」とか「死に方」とか
そんなテーマのたくさんの本たち。
自分が老いていくことに対する不安とか 心の持ちようとか
いろいろ考えて 模索していたのかな。
本を読んで 言葉を探していたのかな。
どんな思いで本を買い読んでいたのだろう。
自分の母親が認知症になった姿を近くで見ていたから
(介護は全て妻まかせだったけど)
きっといろいろ思うところがあったんだと思う。
ちょっと手にとってみたら
大事だと思うところにマーカーがひかれていて
これもまた元気だったころの父らしいと懐かしくなった。
週刊誌だろうと新聞だろうと
マーカーをひきながら読んでいた父だった。
今ではページをめくる姿も見なくなってしまった。
母とはよく断捨離の話になって
何も考えず
本も多すぎるから捨てなきゃね、なんて言ってたけど
こうやってまじまじと本棚をみて
父の気持ちを考えてしまうと
簡単に捨てられないと思ってしまった。
断捨離ってホント難しい作業。
ただ単にモノを捨てればいいってもんじゃないような。
気持ちの切替とか、整理とか、、、思い切りとか
いろいろな技術が必要な気がしてしまう。
ちょっと気になる本だけ パラパラみてみようかな。
何れはどのみち処分する日がくるのだろうけど。

