「peaと楓
の３日間戦争」
の３日間戦争」
ミャオミャオ～母親が恋しく鳴き続ける子猫
先週の土曜日は気持ちの良い秋晴れ
ここ山寺にも多くのお参りのお客様が訪れました
いつもの様に昼前、ボチへ行くと子猫の鳴き声がし
声を辿ると木の墓標の上に子猫がちょこんと座っていた
可愛い
まだ身体の小さい
ミケ猫でした
ミケ猫でしたでも近寄ると逃げられました
とっても気になり午後に又様子を見に行きました
ミャオミャオ～と、鳴き声は聞こえるのだが姿を見せてくれない
でもまだ敷地内に居るんだ…
夕方には姿を見ることが出来たものの
人間の気配を感じると脱兎のごとく逃げ出す
警戒心が強く捕まらない
あー、やっぱり外猫だなと思いました
次の日
子猫ちゃんもうどこかへ行っちゃったな
と思いながら出社すると
ナント事務所の一番奥から激しい鳴き声がする
いつの間に事務所へ
すごくお腹が空いていた様子
すごくお腹が空いていた様子子猫なので柔らかいご飯を与え
そしてこの子に名前をつけた
秋に出逢ったので、命名「楓」
「楓」
キャットドアから.
チャコとエリーが心配そうに覗いていた
「ママを取られそう
」とでも思ったのでしょうか
」とでも思ったのでしょうか
「大丈夫心配ないから
」ってこの時は思ったけれど
」ってこの時は思ったけれど楓はお客が来ると一目散に事務所から飛び出す為
日曜日の車の出入りにはヒヤヒヤしました
カメラ目線楓と呼ぶとこちらを見るようになりました
子猫はすばしっこい
そして好奇心旺盛
どこまで行くの～
危ないよー
楓がソファー付近を占領すると
先住猫、山寺ニャンズは事務所を避けるようになりました
一日３回
子猫用でなくてもしっかり噛んで食べてます
完食
時折寂しそうな目をしていた楓
楓は多分ここ山寺で捨てられたのでしょう
ここならきっと可愛がってもらえる…
以前にもそんな事が有りました
自分の動物を捨てに来るってどういう心の持ち主なの
夕方のひと時
仲良し親子のふれあい
楓の目にはどう映っていたのでしょうか
私の帰宅時間になり事務所から出す事に…
隙間に入り込み、手こずりました
明日また逢えるかな
長い楓との１日目が終わりました
２日目
事務所付近には鳴き声がせず
ひょっとしてここから出て行ったのかと思っていたら
本堂から聞こえる悲鳴にも似た声
ミャオ、ミャオ～さすがに本堂では与えられないので
上がってくるのを待ちました
ウマウマかい
昨夜は外に居たのだろうか
でも元気そうで良かった
ほーら
今日も元気で鳴きますよ
驚いた事に食後の毛づくろいも
一丁前
お皿の舐め具合も
合格です
こんなに小さい体なのに大したもんです
そしてこんな姿も披露してくれました
突然ごろーん
ヨイショ
どーお？
お上手
ありがと
この日運動したせいか？
食欲も旺盛
私の食事時間にあちこちを物色
「ちょっと待っててね」
なーんて通じない
ニャアーお腹空いた～
ごはん、ごはん
鳴き疲れ寝てしまうのも子猫なのね
これが楓との２日間です
楓との信頼関係が日に日に深まると
山寺ニャンズとの溝ができ始めた
事務所に寄り付かず夜も温かいハウスに入らない
どうしたらよいのだろう
胃がキリキリと痛む
３日目の朝
昨夜はキャットドアだけ開けたままにして
無理やりには楓を外に出さず帰りました
おはよーいい子にお留守番できたのかな
早速ご飯を与え
次は山寺ニャンズのごはんTIME
楓、さくら達が気になります
この日の食事風景は和が乱れていた
それぞれが違う方向を向いている
これでは山寺ニャンズの崩壊だ
しかも楓がみんなと仲良くしたくて
飛び出した
圧倒され途中解散
にゃによ！まだ途中なのに膨れ面のチャコ
うーむ
これではエリーが体調を崩し、チャコはノイローゼ
さくらはハンスト、マイは再び放浪の旅へ
これでは本末転倒だ
昼ごろ故意にいしている檀家さんがみえた
鳴き叫ぶ楓の声にどうしたのかたずねられたので
話を聞いてもらった
かくかくしかじか…
３年半前に愛猫を亡くし月に一度の火曜日に墓参にくるK様
是非、お世話させてくださいと
しかし容易に捕まる訳がありりません
私も手伝い三度目のTRYでやっと成功
楓に引っかかれ、噛みつかれてK様の手は血だらけでした
こんな傷を負うことを承知で引き受けてくれるなんて
猫好きでないと絶対出来ない
この方なら最後までみてくれる
名前はついているの？聞かれ
私はいいえ、まだですと答えました
ねえ楓…
産まれてから間もないのにとっても辛い経験をしたね
peaママも根性がなくてゴメン
楓と過ごした３日間は心の中に刻まれ
今でも時折貴女の声が聞こえる気がする
楓、もう鳴かないの
そう笑って
楓
今度こそ幸せになって欲しい