私はエロと離れない様に一緒に二次会になってる場所の一つに移動した。

歩く道々、私はエロともう1人の男友達の真ん中に入って二人と手を繋いだ。

そして途中からエロと繋いだ手はきちんと指と指を絡めてギュッと握り締めた�

元気だった�

心配していたんだよ�

愛していたよ�



そんな万感の私の想いをその繋がった手に込めて握り締めた。

彼も解ってると言う様にギュッと返してくれた。

誰も知らない私たちのコミュニケーション。

そして、切ない空気。

ガハハとみんなと冗談を言い合いながら、私たちの気持ちは繋がれたお互いの手に凝集して行く。

それは濃密な愛情。

決して忘れなかった私たちの間に流れる消えなかった小さな炎。

私たちは同級生が経営しているらしい串カツ屋さんにたどり着いた。

しかし、わざとエロとは違う席について、彼が他の女の子たちに囲まれて楽しく話しているのを見ながら、他の女の子と話した。

その内、後から後から店に来た同級生がいたので私は椅子がないと見て立ち上がった。

「私はいつも立ち飲みバーでは立って飲んでるから、大丈夫だよ。

後から来た人は座ってね音符

とビールのジョッキを持って壁にもたれた。

すると経営していると言われていた彼が厨房のカウンターから出て、私の横にビールのジョッキを持ってやって来て並んだ。

私とは小学校以来話した事はなかった。 私は会釈した。

彼は暗く物を映さない目をしていて、私の瞳の奥をまっすぐ捉えて言った。

「僕、引きこもりしているんだ」

《続く》