鰻を買って帰って来て、私は食欲もないから入浴して鰻を食べるかと思った所で元旦那から電話が入った。
「じいちゃん、血圧降下したらしい。今から帰るから」
と
真夜中だったけど、一応ばあちゃんにも知らせて、私は桃太郎を連れて自転車で病院に来た。
じいちゃんは意識ははっきりしていて、桃太郎と少し話してから寝入った。
脈拍は微弱だったが
多分、すぐにどうこうないかも知れない。
だけど、もう、いつ亡くなってもおかしくないくらいに腕は細くなり、生命反応は微弱になっていた。
長くはない。
命の灯火は消えかかっている。
しかし、桃太郎は歯切れよくじいちゃんに言った。
「今は夜中やで。
今日は土用の丑の日やから鰻食べるんやで�」
じいちゃんは解ったか解らなかったか不明だが、桃太郎に手を握られてまた眠りに落ちて行った。
桃太郎の顔を見せてあげられて良かった。
「じいちゃん、血圧降下したらしい。今から帰るから」
と
真夜中だったけど、一応ばあちゃんにも知らせて、私は桃太郎を連れて自転車で病院に来た。
じいちゃんは意識ははっきりしていて、桃太郎と少し話してから寝入った。
脈拍は微弱だったが
多分、すぐにどうこうないかも知れない。
だけど、もう、いつ亡くなってもおかしくないくらいに腕は細くなり、生命反応は微弱になっていた。
長くはない。
命の灯火は消えかかっている。
しかし、桃太郎は歯切れよくじいちゃんに言った。
「今は夜中やで。
今日は土用の丑の日やから鰻食べるんやで�」
じいちゃんは解ったか解らなかったか不明だが、桃太郎に手を握られてまた眠りに落ちて行った。
桃太郎の顔を見せてあげられて良かった。