デイケア日誌・みんな入院して行く

最近、デイケアのお年寄りが何だか次々に入院していく。

ある方は癌の末期であちこちに転移が見つかって、食事も喉を通らないくらい衰弱したからで、ある方は持病から来る合併症で足の褥瘡が悪化して、ある方は喉の通りが悪くなり、飲み込みが出来なくなって肺炎に。

毎日の様に病状が悪化していく季節。

今後も、何人も急変しそうなリスクを抱えている。

それに加えて認知症の悪化も見受けられる。

ご家族との気持ちのすれ違いや、ケンカ、虐待。

いつも見ていると来所された時のご本人のご様子でそれが解る。

何かあったな、と。

それからどんどん悪化を辿る事も少なくない。

1日の殆どを傾眠して過ごし、およそ普通の人間の精神生活とはかけ離れた、ホントにうたた寝ばかりの活気ない生活になる。

お年寄りを取り巻く問題。様々だけど、寒いこの時期にはなるべくご家族のハートが暖かい事を希望する。

一番悪化する時期だから、人間関係だけはしっかり強く、充実していて欲しい。

しかし、ご家族にも生活があり、介護だけには時間を割く事は出来ないからイラつきついケンカになるのも、凄く解る。

不景気で人間はみんな焦ってイライラしているし。

弱者であるお年寄りにいろんなしわ寄せが出て悪化しているのだろうなぁ。