昨日の放課後、

息子の成長を感じられる、

すごく嬉しいことがありました。

 

学校で使用するノートを買いに行かなきゃいけなくて、

昨日は一緒に買い物に行きました。

 

そこで、はじめて、息子は「ひとりで買い物」をしたんです。

どうしても、自分1人でお金を持って買いに行きたいというので。

 

(ここイタリアは日本と違って、子供1人で外出させることはできないんです。)

 

なので、私は

息子に2ユーロを渡して、

お店の入り口で待っていました。

 

ノートは1ユーロ50セントだったので、

50セントのお釣り。

 

1人で買い物出来た達成感で、

すごーーーく

満足げにお店を出て、

「このお釣りの

50セントを貰いたい。大切にするんだ!」

と言っていました。

 

いつもはお金をあげることはないのですが、

「これは、記念になるから」と、

息子にプレゼントしました。

 

息子くん、すごく嬉しそう。

「これは、ずっと大切にするんだーーー!」って、

話していたんです。

 

そんな話をしながら、

歩いて、スーパーの入り口に来た時、

 

物乞いのお婆様が入り口に腰を下ろして、

プラスチックカップを片手に、

「お金をください」

と行き来する人々に声を掛けていました。

 

 

それを見た、息子くん、

何も躊躇することなく、

貰って、あんなに喜んでいた、

自分の50セントをお婆ちゃんにあげていました!

 

 

「大切な50セント、どうしてあげたの?」

と聞くと、

 

「かわいそうだから」

との返答。

 

 

「人を思いやる心が、ちゃんと育っているんだな」

とすごく嬉しくなりました。

 

 

 

ヨーロッパにいると、

日本に比べて、

個人の主張がすごいんです。

 

 

それは、子供同士のやりとりを見ていても、そう。

もう、個々の主張がすごすぎて、

私は、見ているだけで疲れちゃう。

 

 

「人を思いやる」という教育が、

少し、足りな、と感じていたんです。

 

 

でも、

人へ与える、

その人の置かれている背景を想像し、思いやりをもって接する、

ということが、できていること、

 

安心しました。

 

 

ヨーロッパで生きていく上で、主張をするのは大切だけど、

これからも、

思いやりの心を持って生きていってほしいな、

 

と母は思いました。

 

 

備忘録として。