最近、やっと少しずつ暖かくなってきたような気がします。
こんなバンクーバーでの平和な一枚。
なんだかとってもピースフル。
怖そうなお兄さん達も、仲良く3人並んで小鳥達に餌をあげていました。
さて、今回のテーマ 「平和」 ですが、、、
先日、仲良しのベトナム人カナダ移民のKimと世間話をしていたときに、
(私はなぜだかベトナミーズの友達が多いんですよ)
何の気なしに、
「今までに、ここ以外にどこか海外にいったことがある?」と聞いたんです。
そうしたら、
「うん、たくさん」って。
で私は、「旅行?いいね。」って答えたんです。
そうしたら
「ううん、逃げたんだよ」
といわれたので、始めは冗談でも言っているのかと思いました。
そうしたら、Kimの表情が変わって、こんな事をぽつぽつ話し始めました。
「11歳のときに戦争があって、そのせいで家族も何もかもを捨てて、そのときはもう逃げるしかなかった。小さなボートで、まずはフィリピンに逃げた。でも、小さな小さなボートの上で、食べ物もなくて、地獄のような1ヶ月を過ごしたんだよ。あのときに生きていられただけでも、本当にラッキーだったなぁ。」
、、、。
言葉が出なくなってしまいました。
「それで、戦争が落ち着いたときに家に戻ったら、全ての財産を失っていたの。戦争のせいで、クラスメイトや近所の人達が、家族の財産をすべて奪って行ってしまったから。何も無くなっちゃってた。あれは法律も秩序も何もない時代だった。」
信じられますか?
Kimの家族は、両親のビジネスの成功のおかげで元々かなり裕福な、お手伝いさんが4~5人もいるような家庭だったそうです。
そんな10歳とちょっとの小さい女の子の人生が、勝手に始まった戦争のおかげでめちゃくちゃになってしまったんです。。。
カナダは、アメリカに負けず劣らず多国籍な移民の国。
日本では、考えられない過去を持った人たちもたくさんいます。
日本に居たら、こんな話をテレビで見ることはあるかもしれませんが、まさか友達の口から聞くなんてこと、まずありませんよね。
なんだか、とても考えさせられてしまいました。
何かを勝ち取る為には、少々の犠牲は仕方がない、という考え方。
かといって、
争いを避けるために、どんどんアドバンテージをとられてしまうけれど、円く治めるためにはそれは仕方がないという考え方。
何が正しいのでしょうか?
戦争によって、なにが得られるのでしょうか?
私は、完全に平和な日本で生まれたので、きっと後者の考え方なのでしょう。
でも、Kimの話を聞いているときに、悲しくなって私達2人共泣いてしまったので、やっぱり争いは悲しい結末に繋がるのでしょう。
日本に生まれる事が出来、これまでの人生で、そんな悲しい状況に出会わなかったことを心から感謝しました。
普通の日常という事が、どれだけ幸せなことだったのか、と。
なんだか、今回はこんな固い内容になってしまって、ごめんなさい。
でも、どうしても書いておきたかったのです。
読んでくださって、ありがとうございました。