もはや何のためにやっているのか、自分でも分からなくなってきたキャラパキ。
やめ時を完全に失っていた。
***
サンリオのキャラパキは、全部で8種類ある。
出ていないのは、あとハンギョドンだけ。
最近、手に入れるのも苦労するようになっていた。
正直・・・もう・・割れても割れなくてもどっちでもいい。
もう・・・やめたい・・・。私・・・チョコレートを・・・割りたくないよ・・・。
でも・・・やめ時がわからない。
(※サンリオのキャラパキの話です)
・・・そうだ。全種類出たら・・・
ハンギョドンが出たら終わりにしよう。
こうして、ハンギョドン探しの旅に出ることになった。
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まずは3個。
プリンとキティ。
プリンは楽勝。
キティは、右耳と両足がない。
でも、そんな小さなことはもうどうでもいい。
シナモロール。上手にできた。
・・・ってあれ?
シナモンって、
頭上のこれも本体??
・・・まぁ、今の私にとってはどうでもいい。そのうずまきがシナモロールの一部なのかそうでないのか。
もはや誤差でしかない。
ハンギョドンが出ますように。
***
さらに2つ。
クロミとキキララ。
・・・上手にできすぎて怖い。
もう、この道一本で行こうか。
>どの道よ
危うく道を踏み外しかけたが、違う。ハンギョドンだ。
ハンギョドン。お願い。そろそろ出て。
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ドキドキの2袋追加。
キティ・・キキララ・・・。
もう、ボロボロよ。
今の私にはもうできない。
そもそも、ハンギョドンって何かな。
>おかしいこと言い始めた
それって誰が決めたことなんかな。
そもそも、そのハンギョドンは、自分の頭の中で出来上がった、偽りのハンギョドンではないのか?
自分で作り上げたハンギョドンのイメージが、こうも私を苦しめるのか。
そうか。
もっと昔は柔軟に物事を考えられていた。
私、大人になるにつれて、段々と自分が決めたルールに縛られるようになっていた。
ルールは、人を縛るためにあるんじゃない。
***
さて、心を無にして、自分の本能に従ってこれをみてください。
これは何ですか?
「これは、ハンギョドンです。」
>大嘘
そうです。これが、私の探し求めていた、ハンギョドンです。
>めちゃくちゃ
こうして、私は無事、キャラパキに別れを告げた。
>ボロボロ