ことあるごとにあのフレーズが頭をよぎる。
「〜しつつ」
という言葉が出るとたちまち、
よろづのことに使いけり、
と続けてしまう。
そう、あの国民的大ベストセラー、
竹取物語ですね。
>誰も共感せんのよ
「今は昔、竹取の翁といふものありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。」
私は、
この好きすぎる2文に、前から疑問を持っている。
「竹取の翁」
竹取る翁。
もう絶対、竹取ることが仕事のメインやん。
じゃないと、なかなか「竹取の翁」とは呼ばれんやん。
ところがその次の文で衝撃を受ける。
「よろづのことに使ひけり」
翁、取った竹、使うんかい(゜_゜)
翁、竹細工するんかい!!
手先で、竹を横にひいたり、縦に割ったり、
竹ひごを編み込んで、
細工物を作ってたんかい!!!!
>つっこみおかしいだろ
それって、もう、
竹取の翁っていうより、
竹細工職人の翁なのではないか。
>他に考えることないんか
なぜ、こんな話を突然書いているかというと、
つい最近、職場で、
尊敬してやまないスーパーカリスマ森職人Nさんとのやり取りで
こんなことがあったからである。
私)私、めちゃくちゃにお金持ちなんですよ。
今、預金、
750万ベルはあります。
Nさん)すごいですね!!
私)そうでしょう。
おおがねもちです。
Nさん、預金、いくらですか?
Nさん)私、いくらだったかな・・はっきりしたのは覚えてないですけど・・
また写真撮って送りますねー
毎日のように野菜を収穫した。
人の島に行き野菜泥棒を働いたこともある。
あ、そうだ、ヤシのみ泥棒もした。
人の島で高そうな虫を見つけて、会話の途中だろうとお構いなく捕まえにいったこともある。
>途中から犯罪ばっかりだな
正直、ベルを稼ぐためには手段を選ばなかった。
あの手この手で仕入れをして、その都度、それをベルにかえ(たぬき商店での売却)、
ここまで巨額の富を築き上げた。
それも、一代で。
>みんなそう
だって、750万ベルである。
めちゃくちゃに自慢した。
さすがのNさんも驚いてくれた。
すごいですね、と言ってくれた。
私には、何一つNさんに勝ってるところはない。
ただ、ここだけは自信があった。
この、
どこに出しても恥ずかしくない
750万ベル、
という預金残高を見せつけて、
これでもか、
というくらいに自慢した。
>まじでどうかしてる
私が、初めてNさんに勝てた、と思うことだった。
下品かもしれない。
でも、そう言われても構わない。
私は、努力をした。
ポケットに入れられる野菜の数は限られている。
ポケットに野菜をパンパンになるくらい収穫しては売りに行き、
収穫をしては売りに行き・・・。
私は頑張ったのだ。
翌日、Nさんからラインが届いた。
お待ちかねの預金残高の画像である。
しかし、私は750万ベル持っている、
おおがねもちだ。
高みの見物でもしよう。
>まさかの8000万ベル超え
二度と調子に乗った発言をしないことを誓った。
私は、Nさんに聞いた。
私)なぜそれほどまでにお金持ちなのでしょうか?
>すぐ低姿勢になる
Nさん)うーん・・割とDIYしますね。
高額買取の時に売ったりします。
・・・第二次産業!!!!
完全にここだった。
私は、野菜を収穫し、売却をする、
という、第一次産業止まりだったのだ。
これが・・・第一次産業革命・・・!
>違います
きっと、竹取の翁も最初は竹を取ることがメインだったのだ。
しかし、いつの頃からか、それでは飽き足りなくなり、
竹を取りつつよろづのことに使ふようになったのだ。
人は学ぶ生き物である。
私も、今後、
DIYを視野にいれることも検討したい。
>あくまでも視野にいれるだけ