大人の時間 その3 -錯誤- | 小さな星の大ぼうけん。~セキセイインコ&ジャンボセキセイ~in札幌

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北海道札幌でセキセイインコのピーたんとジャンボセキセイインコのクーちゃんがやんちゃに生活中♪
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皆さま
気はたしかですか!



しのごの言わずに、三作目レッツスタート物申す

もりゆきこ御大がお送りするサスペンス!「➖錯誤ー」


あかねは引っ越しの挨拶に行った…


「あら?」

「あなた」


相手は同級生の裕子!

中学以来の再会に花が咲き、電話番号も教えあった。


そこに…

裕子の夫が帰宅。



「君は!」


「時々…電車の中で乗り合わせるんだ」


あかねは裕子の夫に話を合わせ、その場を去った。

あかねはセーラー服の頃を思い返していた…


「子供のくせに

えらい高いんだな」


「当たり前でしょ!その約束で援助交際に応じたのよ」

どうしよ!お小遣い欲しさにテレクラで知り合ったあの男と何度も付き合ったわ


こんなパパ活の過去が主人や裕子に知れたら大変なことになる


やっと手に入れたマイホーム、とんでもない所に引っ越して来ちゃった!頭を抱えるあかね。

あかねは昔はともかくとして、現在は公務員の夫と結婚して堅実で安定した生活を営んでいた…


今のしあわせをを逃したくない…誰にも昔の私を知られたくない


しかし、数日後

電話が鳴った



「くっくっくっ…ぼくですよ

佐野ですよ」


来た!


案の定、佐野は昔のことをネタに淫らな交際を求めて来たのである

「困ります!裕子に知れたらどうするんですか」


「それよりお宅の御主人

お堅い公務員だそうですね


驚くだろうなあッ

自分の妻が近所の男のアソコをしゃぶっていたのを知ったら…」


やめて下さい!


「ふふふ…ぼくは営業マンなので時間は自由に取れるんですよ」


「楽しみに待ってますよ

Tホテルの××室で…」


また現場はTホテル!

(セレブ婚をしたいの秋彦でおなじみ)


そう言うと佐野は一方的に電話を切った。

主人に知られたら人生終わりだわ…

あかねは昔のことを裕子や夫に言わない約束で佐野に抱かれ…


頭を抱えていた…

口惜しい


あれから佐野は何度もいやらしいことを要求して来る…こんなことを続けたら何時かふたりに知られてしまう…


何とかしなければ…


数日後…


そこに裕子が不況で夫の営業成績が悪く歩合が入って来ない…「助けると思って100万円貸して頂戴!」と頼んで来た。


家のローンや色々な借金があると言う。


「そんなこと言われても100万円なんて大金ないわ」と断るあかね。

裕子「でもうちの夫が貴女なら きっと貸してくれるはずだって…」


佐野はニヤニヤ笑って、裕子には理由を教えなかったようだ…


あいつ 私の弱みに付け込んで強請(ゆす)るつもりなんだわ…


断ったら自分の過去を夫にぶちまけるに違いない…


しかたなくあかねは

100万円を

サラ金等で借り集めて

裕子に渡した

裕子は100万円のお礼を言い…


「今度は500万円の保証人になってくれないかしら」


と言い始めた。


夫が客から集めた集金を使い込んだと言う。

会社に知られたらクビになる。



「何だか女でも出来たらしくて 仕事も手につかないみたいなの


ゆとりがあれば興信所で調べたいんだけど」



ビクッ


「もし本当に女がいるなら許さないわ その女殺してやる!」


怯えるあかねは佐野に会っていた。


「お願い!もうこれっきりにして!裕子は何か感じ始めているわ」


こんな関係がバレたら…


しかしブ男・佐野は「構わない」と言い始めた。


あかねは魅力的でテクニックも上手いし←

裕子はあっちの方は駄目で…


「何だったら君の御主人にぼくたちのこと 認めてもらおうか」


この後に及んで、佐野にテクニック(謎)を使っていたあかねだが…

「やめてッ 私は夫を愛しているのよ!今の家庭を壊したくないの」


これ以上苦しめないように懇願するあかねだが…


佐野は紐で縛る→火のついた蝋燭の謎プレイであかねを苦しめた…

ここであかねのただの「イマジナリー夫」かと思っていた御主人がやっと登場!


あかねの様子のおかしさに気づき、


「悩みがあるならぼくに話せ

どんなことをしても助けてあげるからね」


と言ってくれた…

夫の優しさに涙。


こんな優しい夫をこれ以上裏切れない

あかねはもう佐野に逢わないと決めた…


何も知らない裕子は、「中学時代の仲良しが近所に来てくれてよかった」と女子トーク炸裂。


と思いきや…

「50万ばかり貸して」と

金の無心。


夫の様子が変なので調べると言う。


「ないわよッ

私のところもローンで大変だし

うちは安月給の公務員なのよ」


この前の100万もまだ返してもらっていない!


困惑するあかねに


夫は営業中、仕事もしないで女と逢っているらしい…どうしても相手の女を捕まえたい


「友達だったら協力してくれてもいいでしょ!」


と裕子は捲し立てた。

相手の女が自分とわかると大変なことになる…


援助交際なんてバカなことしなければよかった…


「罰が当たったんだわ

ううっ」


あかねは若い頃の過ちを後悔していた…


数日後…


佐野から電話が!


あかねと会おうとする佐野に

「裕子は興信所を使って調べようとしている」と拒否するが…


「くっくっくっ 馬鹿だな

裕子はとっくに知っているよ

君とぼくのことを」


なっ なっ

何ですってッ


裕子は「知っていながら知らんぷりをして追い詰める女」


自分の収入に惹かれて結婚した裕子は不況で金にならなくなった自分に冷たい


だから 裕子のことなんか気にしなくていいんだ」


開き直る佐野。


裕子が私たちのことを知っていたなんて


だから図々しくお金をせびりに来たんだわ…夫婦揃って私を苦しめるなんて!


この調子だと何時か必ず夫に知られてしまう


あかねは考えていた…

近所はまだ裕子と自分の関係に気づいていない


今なら「動機がわからない」で済む…


あの夫婦を殺るなら

今のうちだわ

それから数日後…23歳のOL、本田幸子という女性が撲殺されたニュースを眺めていた


「こうした犯罪事件は

日常茶飯事に起きている…」


私も今日

裕子さんの所へ

ふぐ鍋セットを持って行ったわ

裕子は喜んで「ふぐ鍋セット」を受け取った鍋

そうなの

あのふぐには猛毒の砒素をまぶしているの


うちの実家

造園業をしていて虫殺しの砒素も置いている


この間行って

少しだけ持って帰って来たのよ


今夜あの夫婦はふぐ鍋を食べて死ぬわ 私が持って行ったところは誰にも見られていないし…


犯罪の動機もわかるはずがない

完璧な完全犯罪よ

あくる日←


ファンファンファン


佐野家にたくさんの警察が来ていた…


あの二人死んだんだわ


とうとう殺った

殺ってしまった…

万が一疑われても自白せず、黙秘権もある。自分が佐野家にふぐを送った事が立証出来なければ逮捕出来ない。


しかし…


あれ?

死体が一つしか運び出されてないわ 


まさかどっちか生き残っているんじゃ…どうしよう…大変なことになるわ

その後、あかねはニュースで裕子が遺書を残して首吊り自殺したことを知った。


「そんなバカな!

裕子はふぐ鍋を食べて死んだはず!」


裕子は夫の浮気相手の本田幸子を殺し、自分も命を絶ったとニュースは伝えた。


本田幸子さんって先日報道されていた女性だわ…

どうして裕子がそんな女性を!


電話が鳴った…


「もしもし ぼくですよ

佐野ですよ」


「いやぁ 参った参った

女房がぼくの浮気相手を殺して自殺してしちまってネ」

佐野はその日、別の女とホテルにいたのだ…


ブ男・佐野は自分以外にも大勢の付き合っている女がいて、裕子が言っていた浮気相手は自分のことではなかった…!

「あかねちゃん

とてもよかったよ

抜群のテクニックだ…


他の女の子より←

ずっと上手い」


そうだわ

思い出したわ

この男、あの頃から

今でも同じようにいろんな女性と交際してたんだわ


「なあ…今からホテルで会わないか 今 無性にエッチしたい気分なんだ」(知らんがな)


なに?この男!

妻が死んだというのに何てことを!

「お断りしますッ もう二度と家に電話してこないで下さい!」


「君がそういう態度に出るんだったら 思い切って旦那さんに打ち明けようかなァ


昔のことも

今のことも


くっくっくっ」


もう駄目

これ以上付き合っても堂々巡り…

あかねは警察に行って何もかも話して対処してもらおうと決めた。


裕子がふぐを食べて死ななかったのがせめてもの幸い


人を殺さなかっただけでも

救われるわ


そしてあかねは警察に向かったのだった。


そして裕子の夫に過去のことをネタに脅迫されていることを告白。夫にバレるのが心配なあかねだったが、刑事は「貴女の家庭が壊れるようなことはしない」と言ってくれた。



一方…


「ただいま」


「あ…そうか 

もう女房はいないんだ」


↑サイコパス佐野発動中

葬式が終わったのに生きてるような気がする


たく…たかが女遊びしたくらいで

死にやがって


おッ

冷凍庫にふぐがあるぞ


さっそく鍋にして

食べよう鍋



グツ グツ


「うまい うまい」


それから数日後…鍋


ファンファンファンファン


佐野が砒素入りふぐ鍋を食べて死んだニュースが!


「警察は捜査を始めたそうです」


「殺人事件ですって!

砒素入りふぐですって!」

私が持って行ったふぐだわ…


ヘナヘナ


そして警察では…


「この前相談に来た野々宮あかねという女を徹底的に調べ上げろ」



相談に来て喋っていった、唯一の佐野夫婦の関連容疑者はあかねだけだった…


「野々宮あかねさん…

警察の者ですが…」


‼︎


🖤錯誤/終わり






🕯️🕯️🕯️🕯️🕯️



イケメンじゃないから萎えるわ物申す


物申す


さぁ!次はラスト

まややのお送りする

百合物語で〆るわよ‼︎