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写真でご覧の通り、胎盤は入り組んだ
状態に密集して動脈と静脈を胎盤から
臍帯を通じて胎児に供給するシステムを構築しています。
不育症で最も管理が難しく胎児の死亡率が高い病気に胎盤機能不全症候群と
いう病気がございます。
参考の為に記載して置きます。

胎盤機能不全症候群

定義、妊娠中に胎盤の機能が急性あるいは慢性に低下した状態。

原因、母体から胎児への胎盤を通じての血液供給不足が主な原因。妊娠高血圧症候群、過期妊娠、常位胎盤早期剥離など。

症状、胎児機能不全、 IUGR、羊水量の減少、胎児・羊水の胎便汚染など。

診断、NST、VAST、CST、AFI、BPS、超音波血流計測。

特徴、
しわの多い老人様顔貌
皮膚の乾燥、表皮剥脱
胎便による皮膚・羊水、胎盤、臍帯の
黄疸 、やせた細長い体型、脱水、
低体温、低血糖、多血症

以上がガイドラインとして学会にも
記載されてはいますけども、治療
の確立には困難を極めています。
ステロイドの投与で改善を計る場合
もございます。無論、高い専門性と
連携なしでは困難な治療です。

少し知って置いて欲しいと思います。