甲状腺機能促進症、甲状腺機能低下症
どちらも妊娠には厄介な病気です。
簡単に申し上げますと。

促進症の場合は、情緒不安定になり
易く喜怒哀楽が激しくなり、妊娠に
至っては悪阻に悩まされる方が多い
のが特徴です。外科的療法までの
治療を必要とする場合もございます
が、メルカゾールやプロパジールの
薬物療法で安定化させる事が多いと
思います。

低下症の場合は鬱病と同じ様な状態
になり、気力低下や気分の落ち込み
などの症状が出て来る場合が多いの
が特徴です。
チラージンなどの薬物療法で安定化
させる事が多いと思います。

甲状腺機能の病気は、妊娠される前
からの治療をなさって下さい。
胎児発育や妊婦側の問題も懸念され
ます。
甲状腺機能も血液検査で固定値では
なく、季節の変わり目で変動する
場合もございます。3~4ヶ月のサイ
クルで血液検査をなさるのがベスト
だと思います。そして、総合病院や
大学病院などで専門医の受診をお勧
めいたします。
薬を処方されて治療なさると状態も
改善されますから、楽になると思い
ます。

ご参考下さいませ。