東京には地上まで出るのに
一体何分かかるんだ。っていうくらい
地下より地下の地下に
電車が走っている線があります。
ある日の私は改札から目指す出口がそれはそれは遠かった。
目の前にはそれはそれは長い階段とエスカレーター。
運動がてらいっちょ階段で出口目指そか。
目指すんじゃなかった。。
1段上る度に、階段1段増えてんちゃうかというくらいの階段。出口見えてくる気配なし。
そしたら、はるか上の方から
ものすごいスピードで階段を下りてくる子が。
2段飛ばししてるはず。
いや、3段飛ばしかもしれない。
なのに躊躇なく流れるように、そして猛スピードで流れるようにこちらへ向かってくる。
オリンピックでこの種目があったら決勝いける。
金メダル目指してこ
ランドセル背負った大体小学4年生くらいかな。
速っ！笑
そのスピードでこんな大階段で転げ落ちんように気つけてよーー
と思いながら、私とその男の子がすれ違うかどうかのその時。
どぅるんっっ!!!!
ってちょうど私の隣で。
踏み外すよねぇ
心臓止まりました。
無意識に左手でその子支えてた。
(私の反射神経最高(自分で自分を褒めるスタイル))
無意識に彼の右手は私のお腹に激突してた。
普通にワロタ笑
「大丈夫っ？！」って言ったら、
彼は恥ずかしそうに「はい、すみませんっ！」と
はにかんだ笑顔と共に、
再び鬼のような猛スピードで駆け下りて行きました。
いや、そういうとこやぞ？減速しろ？
無事階段を下りきって何よりやけども。ヒヤヒヤするわ。笑
電車ギリギリやったんやろうなぁ。
これから塾？サッカーか？いや、ゲームか？
ゲームであんな急がんか。時間決められてたら急ぐかぁ。そんなゲームしたいかぁ。ゲームってすごいなぁ。
それにしてもハキハキしっかりしてる小学生やったなぁ。
私小学生の頃あんなハキハキ喋られへんかったよなぁ。
それにしても速かったなぁ。
今の私はもう怖さが勝ってあのスピード出されへんやろなぁ。(やろうとしてる)
その子のおかげで
なかなか地上の光が見えてこない残りの階段中
色々思い出せたり、考えたりする事ができました。
いやー転げ落ちなくてほんまによかった、、、
夏美沙和
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
