どこからこの数とこの大きさの石をどのように運び



こんなにも几帳面にどう積み上げたのか。と



抽選を待つ間そんな事に想いを馳せてたら



あっという間。何の答えも出なかったけど笑



威風堂々とした佇まいの最高裁判所へ



人生初の傍聴へ行ってきました。



こんばんは流れ星
2分の1の確率だった抽選に友人も当選することができ、


ソワソワドキドキしながらいよいよ開廷。



8年?9年前?のマニラ連続保険金殺人事件で、


死刑判決が出た被告人の無罪を主張する弁護側と



一貫して否認する検察側の弁論。



弁護側の陳述の時、登場人物が多くて、


『え、誰が犯人?え、その人は犯人?被害者の方?ん?その人は仲間?え、また登場人物出てきた!』


と私の脳内多慌て。



そして弁護人が、大谷ケンジがなんちゃらかんちゃら


その時大谷ケンジはどうたらこうたら‥と仰ってた時、


『大谷ケンジさんの時だけめっちゃフルネームでめっちゃ呼び捨てで言うやん』


とそんな自分の心の声に、


もうそんなんどうでもいいねん!集中しろ!と自分で自分にツッコむ始末。


と何回目かの大谷ケンジの時、



『はっっっっっ!!!!ガーン大谷ケンジ‥は‥



大谷検事ーーーーー?!?!?!!!!』




ほんま大人やめたい。



と紆余曲折しながらもなんとか脳内は整理でき、


恐らく1時間近くあった弁護側の陳述が終わり、


検察側の陳述へ。


めっちゃ早い。10分あったかなくらい。


淡々と簡潔に冷静に理由を述べられる声に少し怒りが含まれてた気がしました。


私の右前方には恐らくご遺族の方々が、


私の左側には弁護側の関係者の方々が。



無罪を主張してるこの場には居ない被告人。



それを弁護する弁護人。



それを否認する検察官。



弁論を静かに聞いてる裁判官の方々と記者の方々。



そして、傍聴してる私達。



ゾッとするような生々しいLINEのやり取りや、


どの名義でどうしたあーしたとか、


どのようにして殺害したのかとか、


これを聞かないといけないご遺族の気持ち。



これをご遺族の前で言う弁護人の気持ち。



上告の棄却を求める検察官の気持ち。



それを聞いてる弁護側の関係者の気持ち。



真実は何なのか。どれが真実でどれが違うのか。


死刑になるのか終身刑になるのか無罪になるのか。(無罪はないと思うけど分からんけど)


無罪を主張してる被告人の命についての話し合いを


こんなにも長い年月をかけて、


こんなにたくさんの人が集まって行われてること。




保険金目当てで一瞬で命を奪われた2名の方。





まだ私の脳内と心の中は整理されません。





夏美沙和