ブログに何度か書いていますが、TC療法の副作用で足の痺れと痛みが残りました。
TC療法3クール目までは、この程度なら日常生活に支障はないなという痺れと痛みでした。
TC療法4クール目が終わったあと、今までに感じたことのない足の痛みを感じました。
痛む場所は足首から下です。
特に足の裏がとても痛みます。
痛いと思ったあとに、凄く痺れている事に気付きました。
私はTC療法をする時に手足の冷却はしませんでした。
色々なブログで、冷却用のグローブや足用のアイシングなどを買って痺れの対策をしたという内容が書かれていました。
また、着圧ソックスを履くといいといった内容もありました。
主治医に冷やした方が良いのか確認したところ、その話は昔出たことがあったけれど、効果が認められなかったので推奨していないとの事でした。
化学療法室で看護師さんに聞いてみても、冷却を必ずしなきゃいけない抗がん剤もあるけれど、パクリタキセルもカルボプラチンもそれに該当していないとの事でした。
ただ、自分で冷却グッズを持って来てやっている人もいるので、それはやっても構わないと言われました。
冷却方法として、保冷剤を入れた保冷バッグを用意して足を入れている人もいましたよと言われました。
足の痛みや痺れは末端神経障害という副作用です。
どうして冷やすのが効果的なのかというと、手足を冷やすことで血流を悪くし、抗がん剤が末端まで届かないようにするからだそうです。
でも私は、長時間の抗がん剤なのにそんな事したら逆に具合が悪くなりそうと思い着圧ソックスだけ履くことにしました。
結論から言うと、ブログに書かれていた通り最初からアイシングしておくべきだったと思います。
4クール目を終えた後の足の痛みは、想像していたよりも強い痛みで夜になると痛みで頭がおかしくなりそうでした。
寝ている時に思いっきり足の裏を握られているような感覚で、痺れも人生で経験した中で一番強かったです。
温めると良くなると言われたのでお風呂に入りましたが、お風呂の中に入っている間だけマシという感じで、お風呂上がりは痺れが酷くなってしまいかなり辛かったです。
主治医がリリカという薬を処方してくれましたが、すぐに効く感じではなくとりあえず飲んでおくという感じでした。
漢方も処方されましたが、そちらも気休めという感じでとりあえず飲んでおくという感じでした。
即効性のある薬がなく、薬を飲んでいるのに痛みを我慢する日々が続きました。
TC療法は3週間に1度のペースを崩すことなく9回行いました。
残念ながら腫瘍が大きくなってしまったので、そこまでとなりました。
こんなに頑張ったのに足の痺れと痛みだけ残ってしまい、不甲斐ない気持ちになって落ち込みました。
今は当時の半分以下まで痛みは落ち着いていますが、痺れは相変わらずです。
主治医は歩いた方が治りが早いと仰っていたのですが、私の場合は歩けば歩くほど痺れが酷くなってしまいます。
でも歩かないと体力が回復していかないので、とても辛かったです。
結局、ほとんど歩けない状況が数ヶ月続いたので今も体力は回復していません。
貧血が続いている事もあり、貧血の症状と足の痛みで今も気持ちが落ち込みます。
それでも副作用が出てしまったので、向き合っていくしかありません。
走っている人を見ると羨ましく思いますし、普通に歩いている人を見るだけでも羨ましいと思ってしまいます。
アイシングしなかった事に後悔はないと言い切ることは出来ませんが、やらないと決めたのは私自身なので受け入れるしかありません。
今の足は、足首から下をセメントで固められているような感じがして上手く動かす事が出来ず、パリッといって足の裏が剥がれそうな感覚にもなります。
こうしてブログに書いていて思いますが、なかなかピンとくる例えがない感じです。
靴下を履く時も違和感があり、靴を履く時も感覚が全くないので座って履くしかありません。
冷たい風が当たると物凄く痛くなるので、冷たい風が当たらないように気を付けています。
親指の爪は黄色と紫色に変色し、爪がずっと伸びません。
親指以外の爪は平気です。
抗がん剤でここまでになってしまうんだなぁと自分の体で実感しました。
腫瘍が消えてくれたなら足の痺れの事ももう少し受け入れられたかもしれません。
そんな事言っても仕方ないのですが、つい思ってしまう時があります。
足の痺れはQOLを著しく低下させます。
それでも今はこれが私の足なので、共に生きていくしか方法がありません。
いつもより痛みが少ない時はありがとうと感謝し、いつもより痛みが強い時はご苦労様と足を撫でて温かくしています。
前のような足ではなくなってしまいましたが、全く歩けないわけではありません。
歩けるだけで幸せです。
自分の足で歩けることに感謝しています。
毎日痛みの程度か違う私の足ですが、これからも上手く付き合っていきたいと思います。