​2023年5月9日の振り返り


この日からパクリタキセル、カルボプラチン、キイトルーダの投与が始まりました。


パクリタキセルとカルボプラチンの抗がん剤治療のことを「TC療法」と呼ぶそうなので、ブログでもTC療法と記します。


初回は入院で行う為、10時に入院しました。


脱毛に備え、髪の毛をバッサリ切ってショートカットにしました。


看護師さん達に驚かれ、似合ってますと言われて上機嫌になりました。


今回の入院は1泊だけなので、荷物が少なくて楽でした。


まずは採血と尿検査です。


採血の本数が9本と多いので、横になった状態で取りますと言われました。


一気に9本取られた事はないので、何だか緊張しました。


ベッドに横になり、採血が始まりました。


さすがに9本もあると採血の時間がいつもより長いです。


終わった後はしばらく横になり、落ち着いたら尿検査をお願いしますと看護師さんに言われました。


横になっていると、医師が看護師さんと入って来ました。


医師「これからPCR検査をします。鼻からとなりますので、体の力を抜いてください。10秒ほどで終わります」


インフルエンザの検査もそうですが、鼻からグリグリされるのがとても嫌でPCR検査もほんとに嫌でした。


グリグリグリグリ・・・凝視


私は無表情のまま『10秒で終わる・・・10秒で終わる・・・我慢我慢我慢我慢・・・』と心の中で言いました。


医師「はい、お疲れ様でした。大丈夫でしたか?」


私「んー、やっぱり痛かったです」


医師「そうですよね、変な感じもしますよね」


私「はい、しました」


こうして入院時のPCR検査を終えました。


その後尿検査もして、部屋でゆっくりしていました。


お昼ご飯の時間となりました。

この日はバターロールで作ったサンドイッチとスープでした。


13時頃、主治医が部屋に来ました。


主治医「末っ子さん、こんにちは~。あ、髪切ってる似合いますね。血液検査の結果が出ました。貧血気味ですがその他の数値は問題ないので予定通り抗がん剤を行います」


私「わかりました」


主治医「尿検査も問題なく、PCR検査も陰性でした。この後13時30分頃から点滴始めますね。点滴前の吐き気止めを出すので飲んでください」


ついに始まるのか・・・。

どうか副作用が耐えられるものでありますようにと何度も願いました。


13時40分頃、看護師さんが抗がん剤を持って部屋に来ました。


看護師「これから点滴始めますね。腕を温めといてください」


しばらく温めて左の腕に点滴針を刺しました。


まずは生理食塩水で流します。


次はキイトルーダの点滴です。点滴時間は30分くらいと言われました。


体調に変化はなく、無事にキイトルーダの点滴を終えました。


次は吐き気止めとアレルギーを抑える点滴です。こちらも問題なく終わりました。


次はパクリタキセルです。この点滴は3時間かけて投与するそうです。


パクリタキセルの副作用で手足の痺れがあると言われましたが、手足を冷やして抗がん剤が末端まで届かないように対策されているブログが沢山ありました。


アイシングのグローブも足に履くものも高くて、私は用意出来ませんでした。


とりあえず、副作用の様子を見ながらでいっかと思って何も対策しませんでした。

※対策することをオススメします汗うさぎ


点滴を入れてからしばらく経った頃、口の中が日本酒の味になってきました。


『アルコールが入ってるって言ってたけど、めっちゃ日本酒なんですけどガーン


そう思いました。


アルコールの中でも日本酒は苦手だったので、水やお茶を沢山飲みました。


そのうち顔が熱くなってきて、体も少し汗ばんできました。


寝れば良かったですが、点滴中にいつどのタイミングでどんな症状が起きたか記録を付けておきたかったので、頑張って起きていました。


コンコン。


主治医「末っ子さーん。点滴どうですか?」


私「今パクリタキセルなんですけど、めっちゃ口の中が日本酒ですえーん


主治医「え、そう感じるんだ?」


私「はい。お祓い後の御神酒を頂いた時と同じ感じです」


主治医「なるほど、そうなんだ」


私「あ、先生そういえば傷口に貼っているテープが痒くなってきちゃって・・・」


主治医「どれどれ?あぁ~かぶれちゃってるね。剥がしましょう」


そう言ってペシペシ剥がされました。


私「テープなくても傷大丈夫ですか?」


主治医「大丈夫よ」


少し会話して、主治医は部屋を出ました。


18時になり、夜ご飯が届きました。


正直、口の中が日本酒の味でいっぱいになっている私には、夜ご飯を食べたい気持ちにはなれませんでした。


ヨーグルトがあったので一口食べましたが、味がおかしくてそれ以上食べるのは無理でした。


ようやくパクリタキセルが終わり、カルボプラチンとなりました。


カルボプラチンは点滴時間が1時間と言われました。


パクリタキセルの後で胃がムカムカしていました。


カルボプラチンは特に変化を感じず点滴を終えました。


最後に生理食塩水で流して終わりです。


20時20分にようやく全ての抗がん剤が終わりました。


検温と血圧を測って終了です。


点滴が外された後から急激に眠気が襲い、そのまま寝てしまいました。


看護師さんが就寝時に電気を消しに来てくれたようですが、いつもは音で目覚める私もこの日は深い眠りで気付きませんでした。


抗がん剤後に体調が崩れることもなく、朝までグッスリ寝てしまいました。