手術後2日目
この日は6時に起きて、ゆっくりゆっくり体を起こして靴を履きました。
この時点で痛みがMAXで、点滴スタンドに掴まり休憩しました。
立ち上がる時も凄く痛いです。
ゆっくり立ち上がりながらイテテイテテ・・・となるよりも、一度で思いっきり立ち上がってしまった方がまだ楽だと思いました。
硬膜外麻酔は袋に入っています。
前回は首からぶら下げて歩きましたが、それだと何だか恥ずかしいので頑張って点滴スタンドに下げました。
一歩ずつゆっくりと歩きます。
個室だったので、ドア(スライド式)を開ける時もお腹が痛かったです。
目眩は大丈夫そうだったので、そのままゆっくりゆっくり廊下を歩きました。
短い距離を歩いてすぐに部屋へ戻りました。
ベッドに座り、少しは歩けた・・・と嬉しくなりました。
それから30分ごとに廊下へ出て歩きました。
少しずつ歩ける距離が伸び、歩いている時はお腹の痛みも段々薄れている気がしました。
途中、看護師さんから「末っ子さん、朝から沢山歩いて頑張ってますね。その調子!」と言われて照れくさくなりました。
顔を洗いたいのですが、お腹を屈めると痛いので看護師さんから貰ったタオルで拭きました。
本当はこの日から食事が出るはずでしたが、次の日に大腸内視鏡検査をするのでまだ点滴でした。
頑張って何度も歩いたからか、お腹がすいていました。
お水やお茶を飲んで紛らわしていましたが、この時はピザが食べたいなと思っていました。
手術の時に手の甲へ点滴を刺しましたが、痛くなってきたので外してもらい腕に変えてもらいました。
腕に点滴しても痛みはあまり変わらなかったです。やっぱり点滴は苦手です。
この日も段々とお腹の痛みが強くなってきました。
部屋に来た看護師さんに「硬膜外麻酔を1回押してもいいですか?」と聞くと看護師さんが押してくれました。
背中が一瞬冷たく感じ、点滴が追加された感覚がありました。
私の中では、気持ち痛いの和らいだかな?程度でした。
夕方になると身体中が痒くて痒くてたまりません。ボリボリかいていました。
特に腹帯をしている所は凄く痒くて、早くシャワーを浴びたいなと思っていました。
看護師さんが検温と血圧を計りに来た時も、私は身体中をボリボリかいていました。
看護師「体、痒いですか?見てもいいですか?」
私「痒くて痒くて気がおかしくなりそうです」
看護師「これはだいぶ痒そうですね。おそらく、硬膜外麻酔の副作用です」
私「え?シャワーを浴びてないから痒いのかと思いました」
看護師「硬膜外麻酔で痒くなる人がいるんです。点滴が入る量を調整出来るので弱めましょうか?」
私「弱めると痛くなりますよね?痒いの我慢してた方がマシだったりするのかなって・・・」
看護師「痒いの我慢しなくても他の痛み止めもありますし大丈夫です」
私「わかりました。硬膜外麻酔弱めてほしいです」
こうして硬膜外麻酔の量を減らしてもらいました。
しばらくすると、あんなに痒かったのに痒みが治まりました。
硬膜外麻酔の説明を麻酔科でされた時、痒みが出る事は言ってなかったので想定外でした。
そしてこの日は尿の管を抜く日です。
ずっとおしっこがしたい感覚があったので、その感覚がなくなるんだと思うと嬉しかったです。
看護師「これから尿の管を抜きますね。体を楽にして下さい」
私「はい」
尿の管を抜く時は少しの違和感程度で痛みはありませんでした。
取れた瞬間、おしっこがしたい感覚も取れてとても嬉しかったです。
でもその喜びも束の間、今度は自分でトイレに行かなくてはならない事を思い出しました。
トイレに行くのもお腹が痛くて悶絶しました。
いつもの感覚でトイレに行こうとすると、間に合わず少しだけ漏れてしまいました。
次からは早くトイレに行くようにしようと思いました。
夜寝ている時もトイレで目が覚めます。
寝起きの立ち上がりが一番痛く、こんな事なら尿の管をまたしてほしいと思ってしまいました
手術後2日目も、痛みと格闘しながら過ごしました。