2023年4月27日
入院2日目となりました。
朝起きて、看護師さんが検温と血圧を計りに来た時に採血をしました。
朝食は予定通り五分粥でした。
おかずやお吸い物もあったので、良かったと思いながら食べました。
10時になり看護師さんが部屋に来ました。
看護師「末っ子さん、今日はこれから下剤を飲んでもらいます。冷やした方が飲みやすいので冷やしてあります。ゆっくり飲んでください」
そう言うとラップが巻かれた紙コップがテーブルに置かれました。
看護師「夜までに便が出ないようなら浣腸します」
便秘になった事がないので、多分大丈夫だろうと思いました。
看護師「飲みきったか確認しに来るので、コップはそのまま置いといてください」
私「わかりました」
そう言うと看護師さんは部屋を出て行きました。
下剤を飲むのは初めてです。
ラップを取って紙コップの中を見ると、少し濁った水が入っていました。
匂いを嗅いでみましたが、特に嫌な匂いもなく無臭に近かったです。
恐る恐る一口飲んでみると、ポカリスエットの濃いめバージョンといった感じでした。
『え、めっちゃ飲みやすい味!こういうのは一気にいっちゃった方が楽なはず』
そう思った私は、看護師さんの「少しずつ飲んでね」というのを無視して一気飲みしました。
15分くらいした時、看護師さんがもう一度部屋に来ました。
看護師「末っ子さーん。下剤順調ですか?」
私「はい!もう、一気にいっちゃいました!」
看護師「えっ!?もう飲み終わったんですか?大丈夫でしたか?」
私「はい!最後らへんは飲みにくく感じましたが全然大丈夫でした!」
看護師「わかりました。ではコップは下げちゃいますね。夜までに便が出たかどうか確認しますね」
私「わかりました」
看護師「それと、今日はこの後11時半から麻酔の説明があります。麻酔科に直接行ってきてください」
そう言うと、麻酔科の場所が書かれた紙を渡されました。
下剤を飲んですぐに便が出るのかな?と思いましたが、特に便意を感じませんでした。
もしかして、夜まで出ないかもしれない・・・と不安になっていました。
11時15分になったので、麻酔科へ向かいました。
麻酔科に着いて、少し椅子に座って待っていてくださいと言われたので待っていました。
待っている時に、吐き気と目眩がしてきました。
段々と冷や汗も出てきて、さっき下剤を一気飲みしたからだ!と思いました。
目を瞑って耐えろ耐えろ耐えろ・・・と心の中で唱えました。
『もしダメなら麻酔科の人に言おう。でも下剤一気飲みしたって知られたくない・・・』
そんな気持ちになりながら耐えました。
10分くらい経った時、麻酔科の看護師さんが来て説明の部屋に案内されました。
目眩と冷や汗は止まった・・・と思い、少し残った気持ち悪さと共に部屋に入りました。
麻酔科の先生から、当日の麻酔や稀に起こる副作用について説明されました。
痛みを抑える為に、背中から硬膜外麻酔というものをすると言われました。
何か質問ありますか?と言われ
私「麻酔から目が覚めると吐き気がするとか寒いとか聞いたんですが、そうなんですか?」
医師「人によります」
私「なるほど」
まぁ確かにそうだよなと思いながら、麻酔の事は質問しても分からないのでそのまま説明を終えました。
部屋に戻る頃には気持ち悪さも取れてきて、良かったと思いました。
下剤の一気飲みは今後やめようと心に誓いました。
お昼になり流動食が届きました。
流動食を理解していなかった私は、水分しかないじゃん!と驚きました。
左上・・・りんごジュース
右上・・・カルピス
右下・・・コンソメスープ
左下・・・お茶
の味がしました。
夜ご飯は無いと言われていたので、これを飲み干さなければと思い全て飲みました。
しばらくするとお腹が痛くなってきて、便意が来てる!と若干嬉しくなってトイレに行きました。
普通の便が出たので安心しました。
しかしその後から、何度も何度もお腹が痛くなって最後は下痢になるまで止まりませんでした。
これはキツい・・・。
放射線の副作用の時よりキツい・・・。
そう思いながら何度も何度もトイレに行きました。
柔らかいトイレットペーパーを持参しましたが、それでも痛いのでおしりふきが欲しいと思っていました。
下剤は凄い威力を持っているんだなと思いました。一気飲みした事が原因なんじゃないかとここでもまた反省しました。
午後、看護師さんが来ておへそのお掃除をしますと言われました。
私はおへその掃除でゴマが取れるとお腹が痛くなると聞いてから、自分で掃除するのをやめていました。
看護師さんが何度も丁寧に掃除してくれて、ちょっとくすぐったいのとたまに痛いのとで、ひたすら我慢しました。
とても綺麗になったので、大満足でした。
その後、夜ご飯の時間にノックされ、食事を運んでくれる人が入ってきました。
その人は国籍がフィリピンのような雰囲気で、とても明るい人でした。
「スエッコサァ~ン!ヨルゴハンダケド、コレシカナイ。ナァ~ニコレ。カワイソウ、スエッコサンカワイソウ」
そう言いながらテーブルに置いてくれました。
フィリピンの人は、部屋を出るその時まで私の事を見て、カワイソウカワイソウと言っていました。
私はそれが全く嫌じゃなく、明るく言われた「可哀想」の言葉が何故か嬉しく思いました。
それと、まさか夜ご飯として出されると思っていなかったので笑ってしまいました。
アクアサポートはちびちびゆっくり飲んでくださいということと、冷やすと甘みが出てきますと説明書がありました。
今度こそちびちび飲むのを守るぞと思いながら飲みました。
夜の検温と血圧の時間になり、看護師さんが来ました。
看護師「便の方はどうですか?」
私「信じられないくらい出ていて、今はもう下痢です」
看護師「では浣腸はしませんね。辛いですよね」
私「まさかこんなに出るなんて知らなかったので、お腹もお尻も痛くて最悪です」
看護師「そんなに出てるんですね!それは辛いですね・・・。アクアサポートなんですけど出来れば朝までに2本飲み切ってもらって、無理なら全然大丈夫なので。1本は飲んでほしいです」
私「わかりました、多分大丈夫です」
そう言って看護師さんは部屋を出ました。
その後も何度も襲ってくる便意と付き合いながら一晩過ごしました。
入院2日目は、とても辛い一日となりました。