1回目の抗がん剤は金曜日に行いました。

放射線治療は平日だけなので、土日は家でゆっくり過ごしました。


吐き気止めの点滴の効果もあって、土曜日も少しだけ食べられるようになりました。


日曜日もお昼までは普通に過ごせていたのですが、夜になると具合が悪くなってきました。

寝る前にお守りのロラゼパムを飲みました。


月曜日の朝になりました。

胃のムカムカは少しありますが、放射線治療に向かいました。

最寄り駅までの道のりが、いつもより長く感じました。


この頃から、院内のコンビニから漂うコーヒーの香りが気持ち悪くなってきて、コンビニの前を通過する時は息を止めていました。


いつも通り放射線治療を行いました。

吐き気が強くならないといいなと思いました。


家に着きましたが気持ち悪さがあってすぐに横になりました。

何も食べる気が起きず、水分だけ少しずつ摂って過ごしました。


そのまま火曜日、水曜日、木曜日、金曜日と放射線治療を行いました。

気持ち悪さや吐き気は、日を追うごとに強くなっていました。


金曜日は放射線治療の後に抗がん剤があります。

抗がん剤をやれば吐き気止めの効果で楽になれると思い、前向きな気持ちで2回目の抗がん剤を行いました。


抗がん剤が終わりましたが、1回目のような胃の爽快感はありませんでした。

きっとそのうち効いてくるはずと信じて、食べられるうちに食べておこうと思いましたがウィダーINゼリー以外食べられませんでした。


土日も気持ち悪さが強く、ほとんど横になって過ごしました。


すぐに月曜日が来て、また放射線治療に行かなければなりません。


この頃になると、放射線治療カレンダーを見ながらあと何回治療すれば終わるのか数えていました。

2ヶ月弱の治療ですが、とても長く感じました。

まだあと何回も残ってる・・・と落胆した気持ちになりました。


放射線治療をするたびに吐き気も強くなり、こんなに辛いのならもうこのまま何もかも終わりになった方が楽だと考えるようになっていました。


通院の電車やバスの中で毎回泣きました。

お兄ちゃん達に、治療が辛い、行きたくないと毎朝LINEしました。

とにかく病院に行きなさいと毎回言われ、分かってるよと思いながらまた泣きました。


どんなに辛いと言っても、誰かが治療を代わってくれるわけではありません。

辛くてもまた次の日病院に行かなくてはなりません。


治療が出来るだけありがたい事と思う余裕は全くなく、私の事は放っておいてと思う気持ちと、誰か助けてと思う気持ちと、私の心はぐちゃぐちゃになっていきました。